王国騎士団VS刹鬼
ローズは目の届くところにいるだけで100人は超えているであろう、騎士団の数に心の中で歓喜した。
淑女として、人前で雄叫びを上げるような事はないが、それでも内心は嬉しくてピョンピョンしたい気分だ。
そんな気分で戦っている騎士団員達のもとに素で近づく。
「え〜と 上で見ているサクヤ様が盛り上がりそうなのは…」
私の主人様は一体どうしたら退屈を凌げるだろうか?
恐らく今までと同じような戦いでは飽きてしまっていると思う。
「なら、やっぱりあれかな?」
上から見ているだけのサクヤ様に地上の狂宴をご覧になってもらおう!
「炎呪」
刀に纏っていた炎を炎呪に変える。
「じゃあね〜」
そう言って魔物の攻撃を受けている盾役の青年を盾の上から盾を壊して斬りつける。
するとあら不思議!
斬られた体は右肩から左脇腹までに掛けて一刀両断したが、青年は絶叫を上げている。
これが炎呪の呪いだ。
この刀が炎呪を纏った状態では、斬りつけた生き物は殺せないがその代わりに
斬られた場所は黒い炎が、燃えており血は出ていない。
この炎の呪いは私がこの炎を燃やし続けている間は炎で炙られる痛みや斬られた痛みは消えないが意識は飛ばない。
逆に私がこの炎を消したら黒い炎は消えて今度こそ死ぬ。
しかも、これは無理に解呪しようとすると痛みが更に増して今度は発狂死するかもしれないし、そもそも解呪した所で手や足、頭はバラバラになっているので解呪すればたちまち死んでしまう。
神聖魔法の天使の息吹でしか生きて解呪は出来ない。
いわば、一時的に死なない呪いをかけるようなものだ。
最悪としか言いようがない。
「グギャアアアアアアアアアァァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
切り捨てた奴が体を切断されても死なずに苦しんでいる。
「もう暫くそうしておい下さいね」
そう言ってそのまま放置して、次の獲物を探していく。
すると、神聖魔法でサクヤ様が作ったアンデットの魔物達が全滅してしまった。
残っている魔物の数はあまり多くない、少しペースを上げて行こうかな?
こんな感じで歩いている時に既に10人ほどに襲われたので、細切れにしてその辺に捨てておく。
そんな感じで歩いていると今までとは違うような
風格の男が立っていた。
「よう 俺の部下を散々可愛がってくれたな」
「?あの辺で転がってら奴のこと?」
「あぁ、そうだな その辺に転がっている奴らな事だな!」
そう言うと、いかにも団長ぽい人は攻撃してきた。
「遅いなぁ〜」
でも、それはローズにとっては欠伸が出る程遅く感じれた。
なので……
「えい!」
真剣白刃取りに挑戦してみた。
結果は成功した、そして刀身の真ん中らへんで力任せに相手の剣をぽっきり折ってしまった。
「う〜ん 所詮はこの程度か… もういいよ えい!」
そう言うと、剣を折られて殴りかかってくるのに対してただただ単純に何の捻りもなく胸に刀を突き刺した。
「味気ないなぁ……」




