吸血鬼は夜に働く
パーティーが行われている中咲耶は1人で戦場の跡地に降り立っていた。
「ハハハ それにしてもあれだけの数が案外あっさりやられたな こいつらがそんなに強くなかっただけか? まぁいいや 次の行動を起こそう」
咲耶がとった行動は簡単だ。
吸血鬼として、戦場にある血の回収だ。
吸血鬼は血を吸えば吸うほど力が増す。
なので、多くの血を吸うことには大きな意味がある。
「しっかしヤバイな〜 これ」
咲耶の頭上には前回できた時よりも数十倍は大きいであろう血の塊が出来ていた。
勿論それを全て吸収する。
「さてと、どのぐらい貯まったかな?」
『0.0001%→1.24%』
「おお 人1人殺した時の約5000倍かこんなか集まれば血操作やっと使えそうだな」
血操作は吸血鬼の種族スキルでただ血を操ることができるらしい。
制限は練習による慣れらしい。
このままだと、水魔法とあんまり変わらないと思うが、実はもっと面白いことができる。
「まぁ、それは追々試していくとして
妖術 死霊操作」
これは、死体をアンデット系の魔物として再び生き返らせることができる妖術だ。
しかし、完全に理性も知性も完全に無くなってしまうので、生き返ったかと言うと微妙なところだ。
「さてと、生き返ったのは大体1/3ってところか」
勿論死体の損傷が激しかったりしたらこの妖術をかけたところで生き返らない。
「取り敢えず、全員森の中で待機しろ」
そういう時、多種多様な魔物のアンデット達……その中には人間もいるがそれらは命令に従って
森の中で待機している。
「さてと、後やっておくことは……バーサークは
多分命令聞かなくなるから今じゃなくていいしな
なんか無いかな… どうせだったら」
その辺の死体を数個集めて、
「生命創造」
今集めたのはギガンテス、ワイバーン、クイネラの3体だ。
生命創造は、全く新しい生命を作り出す禁忌だ。
死体に3つにたった一つだけの新しい命を与えたらどうなるかという実験だ。
「結果は……なかなか面白いなこれ」
結果はクイネラが巨大化した様な見た目になって
ワイバーンが薄い様に感じるが、しっかりと羽が生えている。
「どんどん行きたいところだが、思いの外に魔力を食ったな…仕方ないからまた今度にでも続きをしようか」
新たに誕生した魔物は、取り敢えず何かやられる前にボコって契約結ばせたから、明日の朝にでも
アンデットと一緒に第3陣として戦ってもらおう。
「明日は、ローズも戦うことだし楽しみだな」
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