殲滅戦とボスモンスターと……
ちょっと7部と8部の間に追加しました。
一応感想頂いたのでそれを反映できたらいいなと思い入れました。
他にも意見や疑問が有ればどんどん教えてください!
冒険者が担当した方の魔物達は着々と数を減らしている。
やはり場数が違うのか、全員が全員余裕を持って戦っている。
「ラインハルト大丈夫かなぁ?」
そうなことを考えながら、今目の前のギガンテスを討伐した。
「こいつ図体でかい割に移動速すぎだろ」
勇者はそうして次の魔物を探そうとするが……
「っつ‼︎ ありゃまじでヤバイやつだな」
見るからに減ってきた魔物達は既に上級冒険者でも苦戦を強いられる様な強力な魔物しか残っていないが、その中でも異色なのが魔物達がきた方に一匹だけポツンと佇んでいる。
見た目は蛇。
勿論ただの蛇では無い。
頭が2つある双頭蛇だ。
その二匹か一匹の魔物が大きく口を開けた。
「なにするつもりか知らんが止めさせてもらうぜ」
勇者が双頭蛇に駆け出して数秒後真っ暗のレーザーが街の方に向かって発射された。
「な!」
レーザーはそのまま真っ直ぐ街に向かって行き全てを無に返す……事はなかった。
聖女が貼った救済の楽園の効果の副効果で辛うじて街への被害は抑えられた。
が、しかし既にバリアは破壊されており次に発射させられたらどんな事が起きるかなんて目に見えている。
「クソ! 次打たせると思うなよ!」
勇者の聖剣が双頭蛇に刺さる前にさらに2人の援軍がやってきた。
「へぇ〜やるじゃん勇者君 正直その辺でのたれ死んでいると思っていたよ」
「はっ! こいつらポーションあんだからそうそう死ぬわけないだろうが クソが」
「まぁ それもそうだけどね 生き残っていたご褒美だよ 手助けいるかい?」
「必要ありませ…ん 戦闘中気が散るのでやめてもらっていいですかね?」
「おやおや すまんねぇ じゃあ観戦でもしておくとするか」
「一式薙」
聖剣技は聖剣発動時に使える特殊技のことである。
零式から十式までの計11式ありその中で、勇者小桜が使えるのは未だに4式までという技だ。
一式の薙は、攻撃範囲の拡張だ。
今目の前にいる双頭蛇は大きさ早く10メートルあるので首まで攻撃が届かない。
なるべく早く殺さないと、街への被害が出てしまう。
なので、この攻撃で首を跳ねた。
「なのになんで、首が生えてくるんだよ」
なんでだなんでだ、首はしっかり跳ねたはずなのに傷から首が再生してしかも、首の数が4本になった。
「確か、こういうのは焼かないといけないんだっけ 4式死神の鎌」
「おお〜」
グレイの姉が歓声を上げているが気にしていられない。
4式は絶対命中でさらにままな相手だとほとんど一撃必殺だがこの相手はすぐに再生する。
なので、
「3式 煉獄」
これは、自分が付けた傷から相手が炎上するというなかなか非道な技だ。
だが、まぁ今回は仕方ないだろう。
こうして、魔物達の殲滅戦は幕を閉じた。
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その様子を遥か上空から眺めていたサクヤは更なる一手を今打とうとしていた。
「しかし、ウロボロスの奴やられるなんてな」
あのボスモンスターはサクヤのウロボロスの杖を
魔物化させたものでできる事はだいぶ前から知っていたが、今回初めて試した。
「まぁ、たまにはレベル上げてさせておくか…
ローズ明日?もう一回攻撃させるが参加するか?」
「‼︎‼︎ 喜んで参加させていただきますね!」
「そうか、王国騎士団ぐらいだったら皆殺しにしてきてもいいからな ただ、それ以外にはあんまりちょっかいだすなよ」
「そんなに殺気出さなくて理解しています」
「じゃあ、今日はもう影に入って休んでいてくれ」
「了解しました」
そう言ってローズは消えていった。
「さてと俺もやりますか‼︎‼︎」
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