地下牢にて
「おら‼︎‼︎さっさと吐けや‼︎」
そう言って俺を殴っている大男は心底楽しそうに
俺を木槌で思いっきり殴りつける。
「グヘ ハァハァ だから知らないってんだろうが」
「物分かりが悪い様だ…な!」
大男は更に更に木槌で俺を殴る。
今俺は固定させた鉄の椅子の上に座らされており
大男から拷問を受けている。
もう幾度と死にそうになっているが死にそうになる度に、回復魔法やポーションなんかを使って無理やり延命させられる。
異世界に来て一番恐ろしいことが回復魔法だなんて思いもよらなかった。
「ッチ! もう慣れてきやがったが おいあれ持ってこい」
大男が言うと今度は真っ赤に熱された鉄の棒が
用意された。
この言い方すると大分の数に拷問してきたんだろう。
勿論、大男は頭の手袋をつけて
「今からお前の皮膚を炙っていくが一体いつまで正気を保っていられるかな〜」
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そこから先の記憶が大分ヤバイ。
憶えているだけで電気を流されたり、水攻め、針攻め、爪剥ぎ、鼻剃り、耳剃り、指切り、歯折り……もっと受けたかもしれない。
途中からは半分意識失いかけていたし、死にそうになっても回復魔法で延命させられる。
途中、王様やラインハルトさんが見にきたがその目は完全に敵対しているものに向けるものだった。
さらに王様、
「このまま、続けろ」
そう言って立ち去っていった。
そんな中でも、きっと翔や西園寺さんが助けてくれると信じて絶対に死んでなるものかと思い、拷問を耐える。
もう何日経ったかなんて分からないし、飯は出されるが勿論致死性のない毒入りだ。
それでも死ぬよりはマシだと思い必死に生きていた。
「おい生きてるか〜」
あの大男が声をかける。
勿論返事なんてする筈ないんだが。
「さて、前回の続きと言いたいが解放だぞ
おめでとう」
「えっ」
そう言って手錠や取られないが俺がステータス鑑定した場所に再び連れてこられた。
「魔王の手先よ 勇者達との仲を考慮して寛大な処置をする お前は勇者達が魔王討伐を終了するまで天空の檻で過ごしてもらうことになった
転移魔法を発動させよ!」
「咲耶……待ってろよすぐに迎えにいってやるからな」
振り返ると翔と西園寺さんがいた。
他のクラスメイトはいない。
「鳳君 私頑張るからね‼︎」
俺が何か声をかける前に…
「発動させよ」
王様の命令によって俺はどこか知らない場所に飛ばされたよていた。