襲撃間近
咲耶が隷属化した魔物達をそれぞれの速さで街に向かっていった。
そうの様子を見ていてさらに面白そうなことを思いついた。
「影召喚」
すると、魔物達の影からもう一体の真っ黒な魔物達が現れた。
これは、影を具現化させるというものだから影はせいぜい本体の半分ほどしか強さがないし、そもそも倒しても本体の影に戻るという面倒な魔物だ。
こうして、どうでもいい思いつきによって戦力が約1.5倍数が2倍に膨れあがった。
これだけでも、悪夢の様な現象でまた一つ壊滅させるのには十分すぎるぐらいの過剰な戦力なのにここで、更にもうひと仕掛け仕込んでおこう。
勇者様達がいらっしゃるのだからこれぐらいの、歓迎はして差し上げよう。
「さて、どうなるかなぁ?」
街に戻ったリゼは、ドッペルゲンガーのラファを引き連れて祭りを散策していた。
「それにしても、面白いこと考えるなぁ〜 久々に暴れられるしね〜 それにしても……」
髪の毛引っ張ったても何も反応しないし、つねっても反応しないし…
「ただの人形かな?」
興味が失せたのでとりあえず、精神統一する為に宿に帰ろう。
それから程なくして、真昼間になる頃に騒がしかった街が更に大きく湧いた。
「あ、連絡してなかった…… まぁ、一応しておくかぁ〜」
(あぁ〜 もしもしサクヤ?今勇者達が来たわよ)
(了解だ、上手くやってくれよ)
(勿論よ そっちも程々に頑張りなさいよ)
(じゃあ頼んだぞ)
(うん 頼まれた)
この通信を最後に、街から1時間もしない所に魔物が溢れ出したのを感じた。
「まさか、そんなに近くにやってるとは……」
ちょっと前からコソコソ魔物達が動いているのは
気にしていたが、思ったよりも近くに隠していた事にビックリした。
「さてと、暇つぶし程度に頑張ってくれるといいけどね…」
「さてと、俺もいくか」
こんなに面白いことがせっかく起こるのに見学しないのは、面白くない。
幸いここは森なので、木の影が沢山ある。
影移動……いや久々にフェルに乗ってやるか?
「フェル ローズ来い」
「ハッハッハッハッ ワン!」
「お久ぶりです」
「では、楽しい見学の時間……の前に」
魔法陣を構成している一部分を消した。
するの、魔法陣は跡形もなく消えてしまった。
「良し! 行くか!」
フェルに跨って、俺の後ろにローズがくっついて
フェルは、街に向けて駆け出した。




