聖誕祭
最近毎日同じようなことしかしていない気がる。
昼ごろに起きてご飯食べで、森に魔物を狩り行って、ギルドで換金して、宿に帰って、晩ご飯食べて、寝るのサイクルを3日を続けていたらなんだか飽きてきた。
「暇だね〜」
「そうね〜」
リゼと2人食堂でそんな会話をしていると、
「2人ともともそんなこと言ってていいんですか?
もうすぐ聖誕祭の時期ですよ!」
「聖誕祭ってなに〜?」
「えっ! 何って言われても ほらあれですよあれ……お父さ〜ん教えて!」
「知らないくせに 知ったかぶるからこうならんだ 少しはその癖を直せよ 聖誕祭ってのはな、聖暦が始まった日の前後にするお祭りだ。
この時期はどこの街でも祭りやってるぞ
ちなみに、うちの屋台出すからよかったら来てくれや」
「ふ〜ん そうなんだ〜」
(リゼお姉ちゃん聖暦ってなに?)
(神様たちが天地創造した時からカウントした年数のことよ)
「ちなみにいつからなの?」
「5日後だぞ だから街が慌ただしくなっているんだぞ 気づいていなかったか?」
「そういえば そんな気が……」
「まぁ、そんな感じだな」
そういえば、街の雰囲気が活気付いているような気がする。
いや、もとからそんなに暗いわけでもないけど。
それにしても、祭りか……
前の世界では祭りなんて小学生以降行った記憶がない。
毎年毎年、翔が誘ってくれてはいたがあいつはあいつでいろんな人から誘いを受けていたので、毎年丁重にお断りさせてもらった。
まぁ、そもそも人が多いし無駄に物価高いから言ってもやることないからいいんだけどな。
あのあたりの地域なら、どちらかとゆうと縁日の方が合っている気がする。
後は……学園祭か……
これも、ほとんど不参加を突き通してきた。
いや、参加はしていたけどどちらかというと消極的な感じで、みんなが放課後残って作業をしていても、自分の作業が終わっているもしくは、
いやに持って帰ってするような奴だった。
こうして考えてみると、卑屈さが滲み出てきている気がする。
街単位で祭りがあるなら折角だから楽しもうと思う。
一応リゼお姉ちゃんもいることだし。
さらに数日後宿の中にまで聞こえてくる声で、おっさんが
『これより、今年も聖誕祭を始めるぞ‼︎‼︎』
この怒声のような大声で、祭りの開始が告げられた。




