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陰キャン do it 〜復讐への道〜  作者: 狼桜
冒険者編 イングラシア公国にて
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過去編 ローズ②

良ければ感想、ブックマーク、評価、誤字報告よろしくお願いします。

自分の集落の皆を火葬…と言うほどのことでもないが、せめてもの弔いとしてお金になりそうなモノを拝借してそれ以外のモノは母の遺体を除いて

全て燃やしてあげた。


母の遺体だけは流石に墓を建ててしっかりと弔った。


むしろあの父をみんなと同じ扱いで燃やしてあげただけ感謝して欲しいわ。


そうして、村を後にして海辺に向かう。


そして、父がいつも私を海に連れ出す時に使う

船というか手漕ぎのボートに手荷物と一緒に乗り込んだ。


向かうの人間の大陸のシャガール王国だ。


私にもまともに接してくれた母へのせめてもの弔いとなる。


これが終わったら、死ぬまで人間狩りでもして余生を謳歌しようと思う。


母を殺したあいつらは、1人を除いて全員同じ防具や武器だったから恐らくどこかの軍なのだろう。


ならば、小さな村を襲っていけばいい。


それをずっと繰り返していたらいつかはあの軍の奴らが私を殺しに来るかもしれない。

  

そこで、殺されるかもしれないしもしかしたら皆殺しにして生き残るかもしれない。



そして、丸2日かけて私は魔大陸から人間の大陸についた。


近くの魔物気配が数匹あるだけで人間の気配はない。


とりあえず、浜辺を歩いて道を探そう。


道が見つかったらその後は道なりに、村や町を探して襲って殺して奪って嬲って……


そうして、数十分歩いた頃に道というほどのところではないが、整備されていない道が見つかった。


しばらく歩いた所で日が落ち始めてきたので、野宿の準備を始めた。


野宿も父からの訓練で習っていたので、お手の物だ。


食べ物に関しては、そもそも魔族はあまり食事を取らないし魔力さえ枯渇しなければ食べなくてもほとんど死なない。


中には娯楽とし食事を楽しむ者もいるらしいが、

基本的には備蓄している食料を集落では食べていた。


新鮮なモノを食べることができるのは宴や祭りの時だけだった。


近くの木の下で木にもたれかかるように眠った。


次の日の朝、私はついに1時間ほど歩いてようやく

人間の村を見つけた。


見たところ100人ほどの小さな村だが、ローズのはじめての獲物になることに変更はない。


私の見た目は、殆ど人間と変わらないが大きく違っているのは額から生えている鬼角だ。


普段は出さないように抑えているが、戦闘になると必ずこれが生えてくる。


今この村の中に入っていって、我を抑えて戦闘にならないようにすることは、多分無理だ。


今はまだ昼前どうせ村人は全員皆殺しするのだから、全員が村に集まるであろう夜まで近くで息を潜めよう。


近くに崖がありその周辺に洞穴があったのでそこで、一休みして時が過ぎるのを待った。



そして夜になった。


夜と言ってそこまでの夜ではない。


完全に暗くなる前の夕暮れ時に襲うことにした。


一応滅多なことでは使わないけど短刀を腰に携えておく。


「ふぅ〜 母様見ていてくださいね!」


まずは一番近くの家から順番には魔法で燃やしていく。


オーガ達の中でも特に魔法適性が高くないと使えないと言われている黒炎だ。


この炎は、魔法を発動した人が許可しないか、魔法で作り出した、水でないと消えない。


火を付けられた家は、瞬く間に炎に包まれて辛うじて中にいた人は助かったようだ。


人が現れてからが本番だ。


暑さでやられてしまって、千鳥足になっている男の顔を握り潰す。


潰されると頭から大量の返り血を浴びてしまった。


後で替えの服を探そう。


横では妻らしき女性が甘美な悲鳴を上げている。


人の悲しむ声はなんとも美味なのだろうか。


悲鳴を上げている女性の方に近づいていくと女性は、腰が使えなくなっているようで、尻餅をついたまま動かないでいる。


ちょうどいい高さの所に頭があったので、思いっきり回し蹴りをすると首から上が近くの家の中にめり込んでいった。


断面からは血が噴水状に噴き上がっていてなんとも面白い。


「おい!どうした!」


先程な悲鳴が聞こえたのか次次と村人が集まってきた。


しかし、この惨状を見るないなや、偉そうなおっさんの指示で女子供が逃げ出した。


そして残ったのが殆ど成人している男か、死にかけの老いぼれだけだった。


ほんの数秒にしてその人間たちを皆殺しにした。


あたり一面には血の海が広がっていたが、すでに返り血でムラなく真紅に染まったこの服も悪くない気がしてきた。


流石に血生臭いので、後で洗濯しておこうと思う。


「さてと、逃げた子たちは一体どこにいったのかしらね〜?」


しばらく探している大人数の気配を感じた。


そりゃあ半分ぐらいの村人が一まとまりになって隠れていたら、すぐ見つかってしまうわ。


「みっ〜〜〜つけた」


「「「「きゃあーーーーーーーーーー」」」


反射的に大勢の女達は大声をあげた。


そんな悲鳴すらも無視をして淡々と殺して殺して殺して殺していたら、誰もいなくなっていた。


そうして、あたり一面の血を見てうっとりしていたら、自分が血生臭いので湯あみをした。


割と村の近くに湯あみができる場所が見つかってよかった。


そうな感じです村々を転々としながら殺戮を繰り返している内に、刹鬼という呼ばれるようになっていた。








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