脱出 中編
纏めようと思ったけど……無理でした。
分けるのが面倒なんでたまに長い話が入ってくるかもしれません!
ギルドマスターを撃退してそそくさと冒険者ギルドを出ようとすると,あと少しというタイミングで街の衛兵達がやってきてギルドから出れない状態になってしまった。
「我々は,ここのギルドマスターの要請を受けてやってきた。 どうか確認が終わるまで待っていただきたい!」
そういうのは,そこらへんの衛兵たちよりくらいの偉そうな人だ。
待つと言ってもここにいるのは,ほとんど飲んだくれの暇人ばっかだから,衛兵にわざわざ噛み付いていこうとする奴はいない。
「おい お前ギルドマスターを呼んできてくれ」
そう言われたのは,受付嬢ノエラだった。
「はっ!はい!」
ノアラは慌てて二階にあるギルドマスターの執務室に入って行った。
まずい,今ギルドマスターは俺との戦闘で気絶している。
そうなると,俺は何かしら知っているとバレるもしくは,犯人だとバレてしまう。
「あの〜ちょっと急ぎの用があるので帰っていいですか?」
「むっ……恐らくあと少しで確認が終わるので
あと少しの時間だけ待ってくれ」
この言い方は,断れないタイプの言い方なのでどうしようかと悩んでいると,「キャーーーーー」遂にノエラ嬢が執務室の中に入る直前でノエラ嬢が悲鳴を上げた。
流石に何人かの衛兵も慌てて執務室の方にかけて行った。
(まずい,絶対俺疑われるじゃん こんな事なら情けをかけずに殺しといたらよかっだな ッチ)
そうしている内に,グッタリとしたギルドマスターか衛兵に担がれて出てきた。
その姿を見ていると,さっきまでの時との差に笑いそうになるが足をつねって堪えている。
すると,俺を引き止めていた、隊長らしき人がギルドマスターの方に駆け寄った。
「!!大丈夫ですか?イリスギルドマスター」
そう問いかけるとギルドマスターが俺の方を指差して何やら言っている。
そしていい終わると,指から力が抜けたようでもう見るからに動く余力はなさそうだ。
俺がそんなこと思っていると、隊長がとんでもないことを言い出した。
「今冒険者,衛兵問わずにそこにいるオオトリ
サクヤを討ち取ったものには、黒金貨5枚が支払われる ちなみにそいつは人間じゃないから殺しても法には問われない!」
そういうと、俺は入り口付近に立っていたのだが、扉の向こう側には恐らく150程の衛兵が待機していて,全員がさっきのことを聞いていたので腰の剣や槍にに手をかけている。
しかもギルドなかは、50人程だがそこそこの人数がいる。
合計すると200人程だが強さでいいと下がEランク冒険者上はランクAが数人ランクSが1人因みに
ランクSはギルドマスターのことだ。
ステータスは全て魔眼で見る事ができる。
これをずっと使っている頭がだんだん情報処理出来なくなってきて頭が完全にフリーズした時は,マジて焦った。
昭和の家電みたいに頭叩いてもらったら治ったんだけどな。
そんなわけで、俺は今総勢200人程の人に一つの命を狙われているわけだ。
この状況どうしようかと考えていると、冒険者の1人がついに俺に襲い掛かってきた。
武器は戦斧。
普通の人ならくらったら体がスクラップ状態で大変なことになるが、俺はそんなことはない。
そもそもこのランクの攻撃で体にダメージがいく訳がない。
いったとしても,超再生でコンマ数秒で回復してしまうので,まったくもってこのおっさんの攻撃には意味がなかった。
攻撃してこられたのにやり返さないほど俺は甘くない。
おっさんの戦斧が俺に向かって振り上げだ瞬間俺は,闇之纏と闇衣を発動させて愛刀であるスライスの短刀をアイテムボックスから取り出しておっさんの戦斧を受け止める。
おっさんの戦斧を受け止めると俺はスライスの短刀の形を変化させた。
といっても、スライムが戦斧を伝っておっさんに纏わり付く。
そしてそのまま、形を変形させて関節の稼働がない鎧に変化させた。
関節が稼働しないのだから勿論動けるわけがない。
そして,固定されてもがいているおっさんをば見ると,蜘蛛の巣にかかった蝶を見ている気分になってくる。
蝶ならば助かるがわざわざ俺はおっさんを助けようとは思わない。
「ッチ おいクソガキ!このスライスどうにかしやがれ! おいお前らもどうにかしてくれ!」
そう喚いているので、恐らく仲間であろう二人がおっさんの救護に割って入ってきた。
俺の武器は今おっさんの拘束に使っていると見ての行動だろうが甘い。
1人は,魔法使い風でもう1人は剣士のようだ。
2人とも俺を攻撃してくるが,俺に攻撃が当たる以前にまず、俺に攻撃が届いていない。
それほどまでに闇乃纏と闇衣の防御力が高くて性能がいい。
ただ,見た目が完全に中2病になっているのは,どうにかしたい。今後の課題だ。
まったく2人の攻撃を気にせずにおっさんの前に行って「最後に言い残す事あるか?」と聞くと
「やめてくれ…いや、やめて下さい」
そう頼んだが、拘束用の一部分が刃となって背後から正確におっさんのを心臓があると思う、部分に刺さった。
おっさんは数秒暴れたがすぐに息絶えた。
すると不思議な事におっさんの体が,カラカラに干からびミイラのようになっている。
不思議に思ってステータスを見てみると、血タンクとなっている場所が0.0.0.1%
そうしている内にもぉっさんの仲間は、俺に涙ながらに切りかかってくるが、フル装備の状態なのでまだ,さっきステータス見たときに見た生命力が1も減っていない。
そうして,1人殺してしまったが全く罪悪感がない。
なんかもう今更だけど,俺人間じゃないからかなぁ?っと思っていると
ついに外に待機していた衛兵たちが痺れを切らしてギルドの中ならそんなに狭くないが流石にこの場所に全員入ってくることはなかった。
まぁ殺しても大丈夫そうだらとりあえずこの状況を乗り切ることだけを考える。
これも貴重な実戦だ。
「このクソ餓鬼が! よくもガルムを!」
そういう、冒険者として衛兵が一気に襲い掛かってっきた。
じっくりとこちらを観察しているのは、Aランク
の冒険者5人だけだった。
「はぁ〜,数で攻めても変わんねぇのになぁ」
俺はスライスの短刀をしまい、久々に杖召喚で、ウロボロスの杖を取り出す。
毎回思うけどこれどこから取り出されてるんだろうな?
既に俺の周りには,総勢193人ほどの武装した奴らがいる。
固まっているから久々に本職の魔法の方を使える機会が来た。
既に何人か攻撃しているが俺は愚か魔法である闇乃纏と闇衣にすら攻撃が通っていない。
それでも果敢に攻撃してくるが、物理攻撃も魔法攻撃も、全くダメージを与えていない。
「はぁ〜もういいわ飽きた 影枷」
わざわざ言わなくてもいいのだが、いわゆる冥土の土産って言うやつっぽく教えといてやる。
魔法が発動する。冒険者と衛兵の自分の影から鎖が伸びてきてたちまち全員を捕縛した。
騒ぐと煩いのでちゃんと口に猿轡的物をかましている。
一応俺の名誉のために言っておくが、攻撃してきてない奴にはまだ何もしていない。
「じゃあ,さようなら〜 闇矢」
「やめろ!」
そういうと、襲って来た人数よりも3倍程の闇矢を召喚し、それらが一気に襲い掛かる。
1人何頭を貫かれて死ぬ。
しかし,矢は残り他の人を襲う。
10秒後には、そこは血沼の様な地獄絵図になっていたが、数秒遅れて俺の血タンクの方に収納されていた。
「ふぅ〜 まだやりますか?」
そういうとAランク達は腰を抜かしていたが、首を横に振った。
「あいつらの仇!」
その中で1人だけまだ俺に襲い掛かってっきた。
衛兵達の隊長だ。
まぁこんなに部下殺されたんだからそりゃあ起こるよな うんうん
斬りかかってきたが防がないでいると少しだけ,俺の魔法を破ってダメージを与えてきた。
慌てて魔眼発動させてみると,隊長の剣には光魔法が付与しますらているようだ。
光魔法と闇魔法だから相性悪いんだったのか?
今度リゼに聞いてみよ。
今度は1人だったので,スライスの短刀を出して
隊長の頭の中心に突き刺した。
まぁ当然ながら隊長はお陀仏してしまい。
他の奴はもう気絶しているか戦意喪失しているかのどっちかだったので,ギルドマスターの所に、
お話をしに行った。
ギルドマスターも意識を保つのがやっとの様だが
明らかに目には,敵意があった。
正直その目には敵意とか憎悪が渦巻いている様な
恐ろしい目を持っていた。
「良いこと教えやるよ,すでにお前と一緒にいた
女の方には,こっちに来た衛兵よりも多くの衛兵がいって,お前の仲間を捕まえに行っている」
「……っぶ」
それを聞いてしまったら思わず吹いてしまった。
「わざわざ,ありがとうございますギルドマスター,では,あの世でも元気にやってくださいね」
俺は絵がでそう言うと首を裂いた。
既に死にかけだったギルドマスターは,完全には失血多量で死んでしまった。
まぁとりあえずここで襲ってくる奴を居なくなったので,お世話になっている公爵家の豪邸にリゼを向かい行くとしよう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぁ〜〜〜あ、そろそろ寝ようかな〜」
時刻は既に昼を周り夕方に差し掛かろうとしている。
ここに来てから図書館に籠り始めてもう数日たった。
「お嬢様〜もう少し規則的な生活しましょうよ〜」
「そうですよリゼ様。もう少しは健康的に生活できないんですか?」
私の寝る宣言に私の従者のアオイとサクヤの従魔のローズが注意勧告を促してくる。
「無理無理、じゃあ今から寝るから日付変わったらまた起こしてね〜」
「はぁ〜もうわかりましたよ〜」
そう言うと,空間魔法で作った部屋に寝に入る。
ちゃんと起こしてくれるように,扉はしっかり残しておくと。
誰かに起こしてもらうはないと,2、3日は余裕で寝る事もある。
「それじゃあ,おやすみ〜」
「おやすみなさいませ〜」
「おやすみなさいませ」
さっさと,マイベットにダイブする。
そんな不健康な生活をしていると,サクヤが明日からダンジョンに行くといっていた。
まぁ,正直サクヤがダンジョンに行こうが私には,関係の無いことだ。
私はの場所にある本を読んで封印されていた間の知識を補完するだけだ。
サクヤがダンジョンに行ってから2日程経ったら、ここにある本を全部読み切ってしまったて暇になった。
久しぶりに,図書館から外ををば覗いていると外がやたら騒がしい。
どうやら,ここの家に用事があるようだ。
また,ボーッとしているとしばらくして図書館の扉が激しく叩かれた。
叩き方が凄まじいので,流石に警戒してアオイとローズも武装して扉を開ける。
「貴様らが、魔族であるという情報を手に入れた。 とにかく我々と一緒に来てもらおう」
一番偉そうなおっさんが偉そうに言う
「はぁ〜 なんで私があんたのいうこと聞かないといけないんですか〜?」
「そうです うざいです 消えてください」
従者2人組はなかなか辛辣な言葉を口にしているが
実際ついて行く気なんて毛頭ない。
「貴様らに聞いているのではない、そこに座っている貴様らの主人に聞いているのだ」
唐突に話を振られたが、
「行くかないんで帰ってください いるでだけで空気がむさ苦しいですよ〜」
「女の分際で調子に乗るな! 連行しろ!」
おっさんは汚い声を荒げて部下に命令した。
部下たちは、私より先ローズとアオイに襲い掛かった。
しかし、ローズに襲い掛かったものは掴まれただけで掴まれたところが潰れて,アオイに近づけば
武器を持っている方の腕が地面に落ちている。
更に悶え苦しんでいる所に頭踏みつけて頭潰している。
「2人とも床が汚れるから後は私がやるから下がってくれない?」
2人を後ろに下がらせるとつい先程まで2人が立っていた場所の付近が真っ赤に染まっていた。
絶対汚したのアオイでしょ!
「アオイは後でお説教ね〜」
「なっ!なんでですか お嬢様〜?」
「一々汚し過ぎあんたも従者なんだから掃除する人の気持ちぐらい考えなさいよ〜」
アオイは黙り込んでしまった。
汚くなった床は生活魔法で綺麗にしておく。
この場所を借りている立場なのに流石に掃除しないと申し訳が立たない。
「さて……この人数ぐらいなら」
ざっと数えると34人ぐらいがまだ生きていた。
既にアオイとローズによって10人ぐらい死んでいるけどか弱い女の子3人に50人のおっさんって…
そうしている間に,衛兵たちが襲い掛かってきたが、残念ながらその攻撃は私には届かない。
低級水魔法の水縛で近くにいる奴から順番に,縛っていく。
そして頭を全て水で覆って窒息死させた。
本来水縛はそんなに強い魔法ではないが,魔法強化のスキルによって人間ぐらいでは,解けないぐらい強くなっている。
そして,全員が窒息死したの見計って死体を全てアイテムボックスにしまった。
流石にこんな所で燃やすのはこの家に失礼なので今度その辺で捨てておこう。
きっと魔物の餌にでもなるだろう。
「さてと、こっちに衛兵が来たってことは,サクヤ絶対なんかやらかしたわね」
「サクヤ様の所に行かれますか?」
「うーーん 行くけどちょっと待ってね」
ここ数日お世話になったのだからお礼の手紙ぐらい書いておこう。
数分で置き手紙を書き終えて,扉の開けてすぐの所に置いておいた。
お礼の品物も置いておきたいけど,残念ながら高価なものは、サクヤが全部持っているので,檻に入る前に作って置いたエリクサーでも置いておこう。
「それじゃあ行きましょうか〜」
「そりゃ〜良いですけどまだ近くに衛兵が待機してますよ〜」
「何いってんのよ,転移門使うに決まってるでしょ さっさと行くわよ」
「はぁ〜い わかりました」
「かしこまりました」
とりあえず冒険者ギルドでいいかな。
そうして目の前に一つの門を作った。
その出口を先日行った冒険者ギルドの前に作る。
これによって一瞬で移動することができる。
門を通ってギルドの前に到着すると不思議と周りに人がいない。
正しくはいるけど室内に息を殺して、ジッとしている。
別に目立ちたいわけじゃないからいいけど。
冒険者ギルドの中を覗きくとそこにはサクヤと足元にミイラの山ができていた。
とりあえずサクヤが出てくるのを私たちはここで待っていよう。
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