襲撃
「あっ………………」
うっかりしていた。
正直、下で依頼完了の時に何も言われなかったから、全然気にしていなかったが今自分の種族が、
吸血鬼になっていたのを完璧に忘れていた。
そういえば、前にリゼに教えてもらったことがあったなぁ。
この世界には三大種族が存在している。
一つは人間族、二つは亜人族、三つは魔人族。
その中でも人間は、一つだけの種族だけしかなく
国籍になどによって区別されることもあるが、明確な差異はほとんどない。
しかし、亜人と魔人は全く違ってくる。
亜人族は、ドワーフ、エルフ、精霊、獣人で別れそこから獣人は更に種族が別れるので、種族の数が多い。
更に、進化と言われる上位種族になることもできる。
比較的に人間と比べるとステータスが高いらしい
この特性は人間にはないようだ。
昔はよく人間との戦争があったらしいが、現在は上手く共存できているらしい。
人間像は、特に何もないが数が多いのが特徴のようだ。
なので、その中からごく稀に英雄となるような人間が産まれてくるようだ。
最後に魔人族。
魔人は、魔物に知性が芽生えたたり、人間に害を加える亜人、人狼、悪魔、
リッチー、吸血鬼などが例として挙げられる。
これらは、数が少ないが個の力が高いので三大種族の中で最も凶悪と言われている。
更にこの中から魔王が誕生したとなると、日頃のは仲の悪い魔人達が一つにまとまる上に、魔王は、魔物を従える力を持つので、より凶悪となる。
基本的には魔人と人間、亜人は敵対していて今まで交友があったことは一度もない。
他にも精霊や龍などもいるが、精霊はそもそも殆どの人とに見れないし、龍なんかは天峰山脈の頂上に集落を作って生活しているらしい。
そうして俺は、忘れていたが吸血鬼になっていたのでギルドカードの種族欄がしっかり人間から吸血鬼になっていた。
「ギルドマスターどうかしましたか?」
俺がそういうと、ギルドマスターは腰の掛けていた杖を俺の方に向けて、魔法を撃ってきた。
咄嗟のことに驚きながら取り敢えず顔を腕で守って魔法から顔は守れた。
しかし、腕を見てみると残念ながらボクシングのガードをしていた俺の両腕の手首は、綺麗に切断されていた。
あまりに綺麗に斬られていて細胞が斬られたことに気づいていないような断面だった。
だが、斬られたことに関しては、断面が灼けるように痛い。
「…っつ おいギルドマスターからはどういうことだ」
流石のことに痛みをこらえながら、少々声を荒げながら問いかけると、
「これは仕方ないんだ 人間の国において魔族は、立場がない上に見つけ次第殺してもいいとされているからね」
なんて言い返してきたが、幸いにも吸血鬼になった時に手に入れたスキル超再生によって斬られたところから新しい手が生えてきていた。
斬られた方の手は、灰となって消えてしまった。
「よっしっ、手首に違和感なし 大丈夫そうな」
「……っち!」
「さて、残念ながら俺を殺せなかったわけですが、どうするんですか?ギルドマスター?」
正直この場でこいつを殺ることもできたのだが、
流石にこの場で殺ると、俺が犯人だということが、サーシャさんからバレてしまうので、策を考えることにした。
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