ダンジョン❼
吸血鬼に襲われ、俺自身が吸血鬼になってからちょっと前まで吸血鬼がいたであろう最深層のダンジョンマスターの居住区域を発見した。
天空の檻だったら、最後に崩落してきて財宝がやったら溜め込まれているあそこのことだ。
ダンジョンを作れるような奴は、ある程度の財力と魔力が必要となってくるらしい。
なので、大体の場合ダンジョンには財宝が眠って事が多々あるようだ。
わざわざ、こんな地下深くまで財産持って引っ越ししなくても……
まぁ、そんなこんなで今俺はダンジョンの宝物庫の中にいる。
このダンジョンマスターはあの吸血鬼だったのだろうか?結局のところ分からずじまいだったが、
なんとなくまたどこかで会うことになりそうな気がする。
ズラーと並べられている金塊の山に酒が溢れる盃
、打ち出の小槌に果てはエリクサーの泉のようなものまである。
更に、武器や防具は少ないが愛用しているスライムの短剣と同等ぐらいのものばかりだ。
このダンジョンにはアクセサリーが豊富で、職業別の専用アクセサリー。
特に勇者用のモノなんてもはや化け物に片足つっこむレベルの代物だった。
アクセサリーの中には転移魔法を使えるようにしたりするものまであって、これ一個でいくらするのか…考えないでおこう。
どうせ言わなければ俺が持って行ったことすらバレないし、そもそもダンジョンのモノの所有権は、見つけた人に与えられるのだ。
あとは、古書がちらほら見たかった。
あとは、小さなな図書館があったのでその中には明らかにやばそうなものが混じっていて、正直大分怖い。
とりあえず、その辺にあるものを片っ端からからアイテムボックスに詰め込んであった。
(そういえば、天空の檻の財宝群には、どんなんがあるんだろう?)
あれから場所を取りそうという理由だけから未だに確認をしていない。
気が向いたらそのうち確認してみよう。
こういうとき大体気が向かないで、まぁ気長に考えよう。
そうやってダンジョンマスターの居住区域を探索していると、ついに魔法陣が見つかってからでようやく地上に戻れるらしい。
なんでも昔ダンジョンマスターが移動するのに歩くのが面倒になって作ったのがこの魔法陣であるこの魔法陣は、5の倍数の層に行きたいと思うとそこまで飛ばしてくれるらしい。
ちなみに0は例外らしい。
そうやって探索を終えて魔法陣の中に入ろうとするとここぞとばかりに、見えない何かに話しかけられた。
良ければ感想、ブックマーク、評価、誤字報告よろしくお願いします。




