ダンジョン❻
豪華な扉をアイテムボックスにしまって、扉の奥へと進んでいったが何故かそこは、扉からの光も入ってこず、まさに暗闇というべき空間だった。
「………っち めんどくさいな」
影と闇の空間はある意味ホームグランドと言えるがここまで暗いとなると流石にしんどい。
「暗すぎて何も見えやしねぇじゃねぇかよ
どっかに電気のスイッチでもないのかよ…」
ぶつくさ文句を言いながら壁伝いに進んでいると、後ろからの気配を感じた。
慌てて振り返ったがその時には、時すでに遅し。
首筋に悪寒が走った。
体中の力が抜けて倒れ込んでしまいそのまま気を失った。
次に目を覚ましましたところは、さっきまでの所と違い、いつもの見慣れたダンジョンだった。
寝起きでだんだんと頭が覚醒していく。
「…ッ さっきの奴どこに行きやがった。」
しばらく、辺りを見渡しているとこの部屋の真ん中にある物があるのに気がついたか。
「あれって…棺桶だよな」
遠目から見てもわかるような棺桶が部屋の中央に
置かれていた。
「あれって開けていいのかよ?」
正直に言うと絶対開けたくないとは、思うが結局好奇心に負けてしまい棺桶を開けた。
棺桶を開けるとその中には、一通の手紙が入っていた。
こんな感じのが前にもあった気がするが取り敢えず読んで見る。
まだ、文字を完璧にマスターしたわけではないので、所々読めないところもあるが要するに俺は、
ここのダンジョンに住み着いていた吸血鬼に襲われて、俺自身も吸血鬼になってしまったらしい。
流石にこれには驚いたが、今までの方がよっぽど酷かったので今更気にしないことにした。
ステータスに何らなの変化があるかを見てみたら
種族が吸血鬼になっていたのと、スキルが増えたぐらいだった。
しかも、スキルの中には明らかに弱点であろう日光に対して、日光を好む者 夜の王 弱点克服
吸血 血操作 血タンク 夜目 靄化 変身
超再生 魅了 不老が増えていた。
日光を好む者と夜の王はそれぞれ昼と夜に自分の能力が上がるようだ。
ちなみに、このスキルがあると吸血鬼でも昼で活動出来るようだ。
他にも弱点克服は種族としての弱点がなくなるようだ。
吸血は、相手の能力の一部をそのまま、自分のものにできる。
靄化と変身、不老、魅了、 超再生、血タンク、夜目はそのままだ。
つまり、マジで俺無敵になったようだ。
とりあえずここが最下層のようで、あの吸血鬼はどこかに行ってしまったので、金銀財宝でも探すか!
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