城にて
「おーい おーい咲耶起きろ〜」
という翔の声が聞こえてきたので、そこでようやく、自分が眠っていた事に気がついた。
「おはよう!咲耶やっと起きたか お前が起きないと話が始まらないんだよ」
「えーと… どういう状況?」
そういう俺の疑問に答えたのは、派手過ぎ可憐なドレスを着た、整った顔立ちしている、俺達と同じ位の女の子だった。
男子の殆どがその姿に釘付けになっている。
「 それについては、私がお話いたします
謁見の間までの間に、軽く説明します
私はこの国の第2王女、マルグレーテと言います
異世界から来た皆様に国王陛下と話す前に少しこの世界について、説明させて頂きます。
まず、この国はプトレマイオスのアクスム王国という国です。
現在では、魔王軍と人間達の戦いが激戦と化しています
あなた達には、この世界を救って貰うために、この世界に召喚されました
私から説明は、以上です
詳しいことは国王陛下にお聞きくださいませ」
30人もいるクラスメイトなのに、みんな疲れてのか、驚いているのかで、全員黙って指示に従って、やたらと豪華な扉の前に来た。
「国王陛下 異世界より参られた勇者様方をお連れいたしました」
そう言って第2王女は扉を開けた。
「国王陛下 異世界の勇者様方をお連れいたしました」
扉を開けると、中にいた貴族っぽい人達が一斉にこちらを見た。
「ご苦労 我が娘マルグレーテよ
ようこそ異世界の勇者様方、私は、この国の王であるアグスム・レクイエムである
早速で悪いが話しを聞いては、くれないだろうか?」
こんな状況では、全員首を縦に振らしかないだろに…
「かつて、この世界には、魔王と呼ばれるものがいました。
魔王は人類の3分の1を滅ぼしました
しかし、魔王は異世界から召喚された勇者達によって封印されました
たが、もう少しで封印が解けてしまいました
今 魔王は、魔物や魔神族を募り再び人類を滅ぼそうとしています
そこで、言い伝えにあった勇者召喚の魔法を使い皆様に来てもらいました
どうか、世界を救うために力を貸してくだされ」
そう言って王様は、深々と頭を下げた。
そこでようやく、クラスの奴らが焦りだした。
当然だ 急に訳の分からない所に連れてこられて、力を貸してくれと言ってきたんだ。
そんな皆の気持ちを代弁したように
「あのー 私達に、戦って欲しいと言いましたが私達にそんな力はありません
ていうか、そもそも帰る方法はありますか?」
「一つ目の質問から答えよう、君たちには神から授かった力がある
その力はこの世界の人達よりも強い、それは保証しよう
二つ目の質問の答えは、はっきり言おうない
現在確認されているのは、勇者召喚の魔法だけで、帰る方法は、見つかっていない
本当にすまないと思うがこの世界のために戦って欲しい」
そこで、クラスの奴が泣きだしたり、騒ぎ出したり、キレ出したりで収集が付かなつかなくなったので、話は明日になった。