馬車にて
ノエラ嬢の馬車に同乗させてもらいながら彼女の家があるイングラシア公国の彼女の父が統治する領土に向かっている途中、ノエラ嬢に質問攻めにされたので、流石にホントの事を言うと俺の王国への復讐への支障があるかもしれないので、質問の中にこんなストーリーが生まれた。
俺とリゼは、とある辺境に隠居した魔法使いの所に預けられた、血の繋がらない姉弟で、その魔法使いのところで、15歳まで修行していたが、その魔法使いが他界してしまったのを期に俺とリゼは魔法を使って生計を立てる為にモンスターやを狩りながら旅をしている途中てあると。
さっきの魔法も魔法使いから教わったものであると。
中々無理のある設定な気もするがノエラ嬢は納得していたので、ツッコまないことにした。
お付きメイドさんはツッコミたそうだったが、何も言ってこない分には、無視だ。
こんな設定を信じてるノエラ嬢の将来が心配になったりした。
質問攻めにされた後、そんな俺達だから常識がないからと言ってこの世界について教えてもらうことにした。
「ノエラ嬢、まずこの国はどこなんだ?」
「この国は先程私が言ったイングラシア公国ですね この国の周辺には大きな国であれば 西の帝国 南の王国 そのさらに向こうの海を挟んだ大陸に魔王が支配する魔国と言われる国があります」
このお嬢様は、普通に頭はいいようだ。
さっきあのストーリーを真に受けている子とは同じとは思えない。
まぁそんなことはどうでもいい。
「帝国は周辺の国を統括して以降武力を保持しているものの、戦争は数十年起こしていません
一方王国は、過剰に軍事力を高めています
魔国は、穏便だった先代魔王の死亡後の新しい魔王が過激派のため、南の王国との戦争も近いかもしれません」
「王国が軍事力を高めているのに公国と帝国はほっておいていいのか?」
「それは……仕方ないことです 仮に魔国との戦争に負けた時に次は公国と帝国が危機になるのですから、そこで食い止めてほしいからあまり強く言えないのです 公国と帝国も王国に向けて支援をおこなわないといけませんから、王国もこっちに兵を向ける事はないでしょう」
「王国だけで魔国に勝てるのか?」
「それは、無理ですから 勇者召喚という秘儀を行って魔王に対する即戦力を異世界から召喚するらしいです」
「ふ〜ん」
この世界に呼ばれた理由はどうやら魔王を討伐することがもくてきだったらしい。
どうあいつらに復讐するかが朧げだったが中々有意義な情報が得られた。
そうした、情報を聞いてるとノエラの家がある
プロテンの街に着いた。
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