神様?との会合
「ハァァ…………」
気付くと何もない空間の中に一人で突っ立っていた。
辺り一帯は、真っ白でどの方向に歩こうが見えるのは、同じ景色。
ほら、あれだよ、砂漠とかで方向確認せずに、行って迷っちゃうやつ。
どこ行っても景色が変わってない感じの。
ここは、砂すらないからどっちから来たかすらわからかなりそうだ。
そんな場所を彷徨い歩いてもう3時間だ。
(体感時間的にだけど…)
ちなみにこの場所では、スマホは使えない。
「チッ どこだよここは。スマホも使えない上に物すら見つからないなんて事あるのかよ…」
更に歩いてて2時間特に何の変化無く歩くのやめた。
もしかしたら、何もない所だったから、目印にになる物もないから、同じ場所を歩いていたのかもしれない。
それは、突然起こった。
辺り一帯が真っ白だったが、今回はその逆、辺りが真っ黒に染まったのだ。
呆然としていると、一人の人が空から降りてきた。
比喩表現とかではない。
あたかもその場所に階段があるかの様に降りてきた。
まるで、お姫様の様で優雅でさまになっていた。
その姿は、世の男子の中80%以上が一目惚れしてもおかしく無い様に思えた。
実際、幼稚園の先生への初恋以降 惚れた事のない俺が惚れてしまいそうになる程だ。
そして、彼女は俺の目の前まできて「こんにちは、私は神です」
「………………………………はぁ?」
その見た目に反して頭の方はあれな様だった。
「 残念な事に、あなたは異世界に転移してしまいます」
「すいません。我が家は、代々無宗教なんで、勧誘は、お断りさせ頂きます。
では、失礼します」
(何あの人いきなり、自分が神とか言ってん頭大丈夫か?)
そう言って速やかにに逃げようとすると…
「あっ 待って!今此処から出る方法は、私しか知らないのよ ?話ぐらい聞いてもいいんじゃない?」
「チッ…わかった」
(この自称神様たち悪いな)
「やっと、素直に話を聞く気になったのね
感心 感心」
( 一々 ウザいなこいつ)
「では、改めてました私は、あなた達のいう所の神様です
異世界の名前は、プトレマイオスと言います
そこにあなた達のクラスメイトは、全員飛ばされます。
理由は、向こうの人達がいわゆる勇者召喚をしたからです
ちなみに帰る方法は、今の所発見されていません
向こう側の人達は、あなた達にいわゆる魔王討伐を依頼してくるでしょう
そこで神様達は、無力で何の力もないあなた達一人一人に恩恵と呼ばれる能力を授ける事にしました
という事でこのクジ引きをして下さい」
(………………………………?)
「あの〜 ご丁寧に説明してくれた所悪いんですが、こういうのは勝手に決まるものじゃないんですか?」
「何言ってるの?
勇者以外の奴らの恩恵なんて別にどうでもいいのよ 対して重要でもないしね
分かったら早く引いて、こっち同じような会話を30回位して疲れてるの早くして」
(この自称神様、だんだん口調が悪くなっていってるな
まぁ取り敢えず引いてみよう)
そう思って俺は、今後の命運を分けるクジを引いたが結果は…
「なんだよ、斥候って完全に外れ枠だなこりゃ」
「じゃあ、今から向こうに送るから1分ぐらいじっしといてね」
そういって展開されていく魔法陣が、増えていってい、後少しで終わるというタイミングで、頭の中に[力が欲しいか]という禍々しい声が聞こえた。
シカトしていると、また[力が欲しいか]という声が聞こえた。
(これ答えないと終わらない奴だなこりゃ)
仕方ないので力が欲しいと答えたら、全身を熱い電流でも流されたかのような、感覚に陥り
そこで、俺の意識は、途切れた