天空の檻ー➓ 100階層でついに
俺達は、ついに100階層の扉の前に着いた。
今からボスと闘う。
緊張している………………………………わけなんかない。
唯気分が高揚していて、自然とか笑みがこぼれるだけだ。
こいつを殺したら、いよいよ脱獄できるかもしれないからだ。
そして、もう一つ。
ただただ、この場所で戦闘を繰り返していると、自然と戦闘が楽しく感じてきたからだ。
ここまできたら、ただの戦闘狂になっている気がするが、最早気にしない。
「さってと、行きますか!」
そう言って、扉を開ける。
中にいたのは、
上半身が三つくっついた人間?だった。
そのうち二人には、人間にはないはずの翼が生えていた。
鑑定眼によると、こいつは、キメラでホムンクルスと悪魔、天使を合成したらしい。
ステータスは、?????という感じで見れなかった。
「「「+]$|$|*|$|^]£*#]%+~•^~+%]*{##€_」」」
なんか変な声をあげて、魔法を放ってきた。
すでに、俺の仲間たちに魔法攻撃が効くことは、ない。
なぜなら、ずっと闇魔法の原闇回帰という、俺の意思で周りのものを、吸い込むダークホールを作り出していたからな。
相手は、魔法がこぼれる効かないと分かると物理こに切り替えた、真ん中が槍、左からが剣、右が斧という、武器で襲いかかってきた。
俺は、闇装具を身につけて両手に剣を携えた。
両手で剣と斧を受け止め、槍を体を逸らして避ける。
俺は、闇槍を相手の周りに出し牽制する。
相手も再び距離を取った。
「闇喰」
このフロア全体に広がるかというほど真っ黒闇が広がった。
初めて使った時から少しづつ制御して攻撃対象を決めることが出来る様になったが、まだまだ無駄が多い。
が、しかし翼を使って避けてしまった。
闇喰は強力だけど、空中にいるやつには当たらない。
空中にいるやつには普通の攻撃は、当たらないので、魔法を放ってやった。
当然のように避けられるが、キメラは地上に降りてきた。
その後も千日手になって、ずっと意味のない攻防をしていると、
「もういつまでもチンタラしてんじゃないわよ!」
と言って何かしてきた。
途端キメラが、膝をついて倒れた。
「何をしたんだ?」
「重力魔法よ。 せっかく動き止めてあげたんだから、とっとと仕留めてよ」
「あっ…わかった」
正直リゼがここまで強いと思っていなかったが
考えてみたら魔王の娘だったな。
結果的に俺の活躍ではなくリゼの魔法の方が強かった。
なんか女の子に負けるのが悔しいと本気で思った