天空の檻ー❽ 囚人
ちょっとペース落ちます。
今は俺とローズとフェルは、82階層にいた。
しかし、ある問題に直面したのである。
そうそれは…
「ニャーン」
天空の檻には、モンスターしかいない(今のところ)。
「猫だな」
「猫ですね」
真っ黒の猫がそこにいた。
鑑定眼を使って見たところどうやら
「こいつ、猫又て言うみたいだな
しかも、誰かと主従契約してるみたいだし」
契約者がリゼットて言う女の子の名前になっていた。
「バレたらなら、隠す必要もないな。おい人間、私の主人様が呼んでいる。ちょっと、付いて来い」
「なぁローズ猫って喋るのかなぁ?」
「いえ、普通の猫は喋るは不可能なはずです」
「じゃぁ、この猫なんで喋るのかな?」
「さっきから聞いてたらネコネコ言いやがって
私は、猫又なんです〜 喋るのは当たり前そもそも基本人間の姿でいる事もあるんだから、喋ったっていいじゃない!なんでそんなにケチつけてくんのよ!私に怨みでもあるわけ?ハァ ハァ ハァ」
そう声を荒げて猫又は、人間の姿になった。
正確に言うと猫耳が生えていて、尻尾も二本あるが、れっきとした人間になった。
「あと、私の名前はアオイよ猫って呼ぶな
分かったか?」
「お、おぅ 分かった。それでお前の主人が呼んでいるだよな、取り敢えず連れて行ってくれよ」
天空の檻で今まで人間には、出会わなかったためどんな奴か、正直気になった。
「あっ そうだった。 怒ったせいで忘れかけてた。もとはと言えば、お前たちが私を怒らせ……まぁいい 取り敢えず付いて来い」
なんか、猫系だから語尾にニャァがつくと思っていたが、付いて無くて悲しい…
そうしてアオイについていくと、何も無い壁の前に着いた。
アオイ曰くここの壁のは、こいつのご主人が開かない限り開かないように、なっているらしい。
こんなの、普通は気づかないと思ったが、余程何かに警戒していることが分かった。
アオイが壁に近づくと、壁の一部が開いて奥へ進むようになった。
「ヘェ〜 便利なもんだな」
そうして、壁の向こう側には大きな空間が広がっていた。
しかし、その中心にはたった一つの鳥籠が置かれていた。
その中には、一人の少女が座り込んでいた。
「あっ アオイ〜 お客さん連れてきてくれた?」
「勿論だとも、我が主人様に逆らったことなんて今まで一回もなかったはずですが?」
「ハイハイ 分かった 分かった 失礼しました客人私はリーゼット。リゼと呼んで 分かり易く言うなら先代魔王の娘よ」
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