脱獄ー❷
それにしても、退屈だ。
今は、記念すべき10階層。
それまで何があったかたきになるだろう、結論を言うと何も無かった。
正しく言うとマッチョゴブリンや牙丸出しの兎さん、子犬じゃなくて最早狼化したコボルト、
どう見ても、雑魚モンスターが強化されていた。
だがそんな奴らは、魔法の闇槍で串刺しになって魔石に変換されていった。
魔石の使い方は、不明だが取り敢えずアイテムボックスに入れといた。合計では、450個ぐらい回収できた。
売ると金になるのだろうか?
そんな事は、どうでもいいが、そんな雑魚処理していたらボス部屋みたいなのが、見つかった。
ボスには、正直期待していた。こんな強化モンスターばっかの所のボスだ。
さぞ強いんだろう。
そう思いボス部屋の扉を開けた中に続く階段があり、それを降りていくと、ローマにあるコロッセオのような、場所についた。
コロッセオに足を付けた瞬間、コロッセオの中心からドロドロの液体が溢れ出てきて、その液体が一つの体を作り上げた。
形は、雫型で半透明だ。
結論からいうと、ボスはスライムだった。
これも、例のごとく大きい取り敢えず
「闇槍」
先制攻撃してみたが槍がスライムを串刺しにすることは、無かった。
観察してみると槍は、スライムの体を突き抜け反対方向に飛んでいった。
当たり前だけどスライム殆ど液体だしね、当たり前だった。
そうなると、弱点を探すが今の反応から見て核の様な、分かりやすい弱点はないみたいだ。
そう考えるとこのスライムは、なかなか強いみたいだ。
スライムも攻撃された事に気付いて触手を伸ばしてきたが、難なくそれを躱した。
もう面倒なので、
「 闇喰」
そういうと、スライムは地面発生した闇に喰らわれ始めた、最後はやはり魔石だけを残して
朽ち果てた。
「ボスでもあの程度なのか、今後も余り期待しない方がいいかもな…」
そう呟きながら、下層へ降りようとしていると、スライムが現れた場所に宝箱があった。
(明らか不自然だろ)
と思いながらも何か得られるかもしれないと思い宝箱を開けると中には、短剣が入っていた。
見た目は、豪華なだけで、特になんの変哲も無いが、手に取ってみると。
「うわっ」
短剣が形を変えたのだ元は、25センチぐらいだったが、今は、50センチぐらいの短剣になったのだ。
その後、調べているとその短剣は、斧や槍にも変化出来て、使用者の思い通りの武器になるのだ。
「正直、魔法特化の俺には、無用の長物なんだけどなぁ…」
そんな事を思っていが、使わないのももったいないので、取り敢えず護身用に装備する事にした。
そして、寝る前に晩めしになりそうな動物と野菜を召喚して、捌いて食った。
そして、10階層で眠りについた。