愛知の山100
その週末は雨だった。
そして9月に入り台風のシーズンが到来。
翌週は台風の影響で雨、その翌週も平日は天気がいいのに週末だけ雨。
さらにその翌週は再び台風の影響で雨。
山に行けない日々が続いた。
影一の山への気持ちは募る一方であった。
しかしその間影一は何もしていなかった訳ではない。
愛知の山100や日本アルプスのルート本を読んで山を研究していた。
愛知の山100は見開きに愛知県の地図があり100もの山が書かれており愛知のどこにどの山があるのか一目でわかった。
目次には地域ごとに分類されており山の番号と名前、グレードが簡単な方からA。B.Cと書かれていた。
本をひらくと標高やコースタイム、ルートの説明にアドバイスなどが書かれその情報はとても貴重なものに思えた。
「今週こそは山に行きたい。」
そんな影一が次に行こうと思っている山は猿投山だった。
岡崎平野北部にそびえる猿投山は豊田市の北端と瀬戸市の堺にあり全山花崗岩からなる629mの山である、と本にはある。
昔、家族で麓にある猿投神社に行った記憶がある。
初めに登った黒味岳は1831m、次に登った常念岳は2857m。
猿投山は629mずいぶんと低いがコースタイムは4時間ほどでグレードはBとある。
豊田市出身在住の影一の故郷の山である。
「ここなら気軽に登れる。」
久しぶりの登山でリハビリにはちょうどいい距離感で移動も時間のかからない猿投山は次の山としては最適だった。
木曜日にはデイバックにパッキングを済ませ後は週末を待つだけの状態となりとても山が待ちどおしくてしかたがなかった。
土日は山に行くので次回投稿は月曜日になるかもしれませんがよろしくお願いします。