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魔王戦

「いや、魔王城探索した意味あった?」

「だって、ねえよくある城とは別のものだと思ってたからね」

「大丈夫ですよ、魔族にさらわれた哀れな人々を探していた、ということにすれば良いのです」

「お母さん少し怖い」

玉座の間へと続く階段は入り口の前にあった

その重厚な扉の前に一同は立っていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ほらほら、勇者が来ちゃいますよ、ほら覚悟してください」

「いやじゃぁー死にたくない死にたくない」

扉が少しずつ開く

「ほら覚悟して来ましたよ」

「うわーん」

「誇り高き魔人になったんでしょう、魔王なんだからしっかりして」

中に一行が到来すると

「我が名はオーバー、誇り高き魔族そして魔人の王なり」

「話しは聞こえてましたから、かっこつけないでいいです」

「やばいよ、俺秒殺されない?」

「大丈夫だと思う」

「不確定なのはやめてっ、余計に不安を煽るから」

「しっかりして、なぜ同胞を殺したのかとか聞きなさい」

「なぜ、我らの同胞を殺した」

「えっ、あ、いや、あなたたちが人間と戦争を起こそうとしてるって」

「は?するわけがないだろう、そもそも魔人とか魔族とか人間が勝手につけた名前だし、厨二チックでかっこいいから、今まで使っていたけど、そもそも誇り高き種族だぞ、自ら戦争を起こすか?」

「まさか」

「やっぱりな、まぁ魔族は量産出来るからいいけど」

「じゃぁ、なんで襲って来たんですか?」

「関所を通らずに、入国したやつらに注意しようとしたら、殺されたんだ、軍を派遣して抑えるだろう」

「「「「すみません」」」」

「よかろう、我は寛大なのだ」

「よくできましたね、えらいえらい」

「ふふふ」

「何か親近感がわく」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「ということで、王宮に帰りますね」

「じゃあの」

「そうだ、鎧を外さないと」

「ほらあっちに行った行った」

「更衣室にいるので開けないでくださいね」

「いろいろツッコミどころがあるけど、女3男1の状態なんだから開けるわけがないじゃない」

「いや、最近では変態属性というのもあるそうだからな、最近の若者はよう解らん」

(なるほど、ラッキースケベを女の方が持つっていうのがあったからなぁ、いやよくある水着回の更衣室であることか?確かにそりゃそうだけど、結構昔からあるぞそれ)

「ねえ、あの人、転生者じゃない?」

「なぜ?」

「お兄ちゃんが言っていたけど『スライム属性っていいよな〜強いし』って〇〇属性見たいなことを言ってたよ」

「それってこっちでもあるだろう火属性とか時空属性とか」

「いやお父さん、そうじゃなくてですね、〇〇属性というのは種族や性格が入っていたじゃないですか」

「なるほど、こっち側だと、それで」

「確信しました、魔王はいやオーバーは我が同胞です」(ガッツポーズ)

「お姉ちゃんも一緒同胞なの?」

「そういえばシュンは「話の通じる同胞がいない」みたいなことを言っていた気が」

「そういえばシュンのベッドの下からいくつか本が出て来ましたです」

「やめてくれ、急なオカン属性はやめてくれ」

「もちろん、あなたのベッドの下からもいくつかでて来ましたよ。あなた、私がいるのにあのアニメのDVDはなんですかね」

「ひえー」orz

「可愛い女の子達が歌って踊って」

「ごめんなさいごめんなさい〜」

「成長するのを見てワクワクキュンキュンしたわ」

「「えっ」(まさかのパターンか⁈)」

「もうああいうのを独り占めしないでくださいね」

「わっかりました〜」(敬礼)

(まさかの家族全員がオタクだとは、いやまてよ?スズはどうなんだ?)

「はは、お母さんも気に入っちゃたか〜、まぁ私も見るには見るけどねー」

(何っ、アニオタではないだと、ミリオタパターンか?ドルオタパターンか?)

「私はやっぱり、特撮だよなぁ。ああいう技術の方に目がいっちゃうけど」

「まさかのパターンでした」

「まさか、雷奈姉ちゃんも、特撮好きなの?」

「もっちろんのろん、ラノベメインでサブに特撮、ミリタリー、アニメその他いろいろ、ただし腐ってないよ」(ガッツポーズ)


そういうことで10分ほど経ったようだ


「ふふ、やっぱりお約束は守るいい子なのだな」

「そうですねえ」

「「「「あんたら誰よ」」」」

でてきたのは、ロリっ子のザ・悪魔とお姉さん系の悪魔だった、もちろんしっぽ付き

「いや、オーバーだよオーバー」

「ものの数分会ってないだけで忘れるなんて」

「いや、別の体でしょそれ」

「あら?そうじゃなくて?」

「まさか『ダイブ』とか?」

「それ以外に何がある?」

「なんか未来の技術っぽいのキター\(^O^)/」

「えっ、お主らも、そうじゃなくて?」

「そんなのあるわけがないですよ」

「「えっ」勇者怖い、怖いよぉ〜」

「あっ、じゃああの軍隊も全てダイブして操るロボットみたいなやつですか?」

「それ以外に何がある、貴重なゼロ型とか魔法陣型とか、我の貴重なコレクションがぁ、レーザーのようなものやナパームみたいなやつで、全部お釈迦じゃぁ〜、この世界には火薬がないから銃を作れんし」

「レールガンにすれば?」

「おおそれじゃぁ、って、まさか」

「ふふふ、同胞よ」

「ああ、共に同盟を結ぼうじゃないか」

握手をする悪魔と悪役令嬢、明らかに恐ろしい

「やっぱりそうだったんだねー」


陰でヒョロ男とロリマッチョ女が会話をする

「俺たち、だんだん空気になってないか?」

「しょうがないじゃない、私たちは中年のおじさんおばさんですよ」

「それでも、まだ38歳じゃないか、それに今は15歳のピチピチだぞ」

「あらやだ、忘れてたわ、ふふ私の時代が来たわ」

「おじさんが転生するのは読んだことがあるけど、まさか夫婦でとはねえ」

「私は、まだまだ現役よー」

「これからのことについて話しておくか」

「頑張ってくださいね」


「やっぱり殺され方や犯人の特徴が同じようなところねえ」

「こうも、同じになるかのう」

「おかしいですー」

「おい、メイ、何か解らんか?」

「向こう側の世界は私にもさっぱり」

「もしかして、メイさんって、よくあるナビゲーター?」

「いいや違うな、リマーサルウェポンの意識だけを別の体に移したのだ」

「すごいや、大葉ちゃん」

「ふふ、引きこもりはこういうのはうまいからな、アッハハー、だんだん悲しくなって来たわ、外に出たら早速殺されるとか、はあ」

「でも、すごいよ小学生のくせにこんな頭の良いなんて」

「高2の私でもうまく解らないわ」

「ふふ、もっと褒めたまえ讃えたまえ」

悪魔のしっぽがビュンビュン回っている危ない、

「しっかし、我も魔人に転生するとは思わなかったよ、ましてや魔王にな」

「他にもいるのかなぁ転生者」

「いるだろうよ、なんせ私も自分だけだと思っていたからね」

「ところで、年齢は?」

「どっちのだ?精神的年齢か?肉体的年齢か?知ってるだろう、我々転生者は宿主の肉体にあるが、突然意識が覚める、ということをな、まぁ前世に近い肉体や名前であればあるほど強くなるみたいだがな」

「両方ともお願いします」

「精神的年齢は11+169歳だな、肉体的年齢は15+169歳だ」

「えっ、かなりの先輩ですか」

「わあー長生きだねー」

「時系列が狂っているのかも」

「確かにな、君たちが転生するニ年前だったからね」

「どうだい?そっちは」

「今、考察中、時間が元の世界と違うかもしれないって」

「これからのことを大人たちでまとめたから、聞いてくれ」

「「はい」」「いちよう我らも聞くか」「そうですね」

「まとめとして、国王又は女神あたりが黒幕見たいです」

「そして、それらを考え、魔王と協力体制を取りたいがいいか?」

「害はないようだし、同郷のよしみだ、協力しよう」

「いいんですね」

「ああ、こいつらについて行ったらいいことがありそうだしな」

「ご協力感謝する、まずは魔王の国を見て見たいのだが、よろしいか?」

「(お父さん、やけに気合いが入ってない)」

「(会社の重要な仕事のときはこんなだよ)」

「(以外とサラリーマンしてたんだね)」

「(普段はへにゃってしてるけどね、いざってときはシャキッとするの)」

「(かっこいいね)」

「ということで、魔王国を見学することなりました」

「魔王って言ってもあくまで、最終防衛のためだけにあるから暇だし、魔王軍兵器開発部(私の趣味だ)は、我一人しかおらんしの、

案内するぞい」

「結構物騒なことが聞こえたけど、よろしく」

そんなこんなで、新たな仲間兼同胞を手に入れた勇者一行であった。

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