表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

初めての宿

「今日もう疲れましたな」

「そうですねえ」

「二人とも中年の大人みたいになってる」

「「そこ歳のことは言わない」」

「二人とも私たちと同じ15歳だよね?」

「そうだよー」

「やけに大人みたいじゃない?」

「今日の昼は子どもっぽかったけどねー」

「ほら3人とも、宿場町が見えてきましたよ」

「「「おお」」」

「宿屋などの交渉は得意なんですよ、商人ですからね」

「頼りになります。です」

「ふふ、君の為ならいくらでも」

「キュン」

「ゴニョゴニョゴニョ(なんかあの二人もうカップルっぽくない?」

「やったね、今夜はお楽しみですね」

「「はっ」」

「ゴニョゴニョ(あんたっ音量下げて下げて)」

「ゴニョゴニョ(ごめんなさい、)」

「いや、二人ともわかっているから」

「恥ずかしいです、あなたー」

ヒョロにくっつくマッチョ、こんな真逆の光景を見たことがあるだろうか

「(ギャプ萌えギャプ萌え)」

「ははーかわいいねー」

「あんたはこれ以上ダメージを入れないの」

「えー、なんも攻撃してないよー、だってかわいいじゃん、フランちゃん」

ヒョロの後ろで顔を真っ赤にするマッチョ

「もうやめて、筋肉娘のアイデンティティのライフはゼロよ」

「えっ」

「ごほん、こういう筋肉がガチな人はかわいいじゃなくて、かっこいいの方だからね」

「はーい」

ヒョロの後ろで顔を真っ赤にしたまま、泡を吹いているマッチョ

「わー、早く宿屋に〜」

二人ともまだまだ大人にとって天敵の子どものようだ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「二人とも、しっかり相手のことを考えなさい」

「「すみません」」

「あなた、それだけにしときなさい、まだまだ子どもなんですからね」

叱る様子はもうすでに父のようなアムス

なだめる様子はもうすでに母のようなフラン

「(やたらと中年っぽいよねこの二人)」

「(お父さんとお母さんみたいな)」

「(うんうん、親みたいな、あんた平民だけどこんなのなの?)」

「(うん、こっちでもそうだよー)」

「どうしたんだ?二人とも」

「わたしたちのどこが気に入ったのか気になるんじゃない?お年頃の女の子なんだから」

「いや、私はもう見たときにこの人は運命の人だって思ったよ」

「私もよ、あなた」

(まさかあの二人前世があったりして)

おそらくだが、二人はお楽しみはしないだろう、なんせ二人とも宿屋に迷惑をかけることのないようにしていたので

そんなこんなで一つのカップル(中年夫婦)が出来たことで、始めの一日は無事終わったようだ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ