初めての狩
「いやぁー王宮はすごいですねえ〜」
「親父くさいです」
「どうだった?王宮は?」
「普通だったかも?」
「「「ファ」」」
「えっ?お風呂があって、パンとおかずがいくらか出るのは普通じゃないの?」
「いや、それ、あんた平民、いや農家の娘だっただろ。」
「いや、今は寮ですよー」
「「「あっそうか」」」
「ふふ、復讐です」『真ハリセン』
「「ゲフッ」」「白刃どり」
「無駄だよ」
「なにっ」
ハリセンを挟んだと思ったら、手をすり抜けた。
「ゲフッ」
「なるほど、時空魔法を使いこなしていますね」
「流石、勇者です」
「成長したわね」「スリスリ」
「えへへ」
そんなこんなで打ち解けた勇者一行は、王宮を出発した
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「まずは、狩をして、手を慣らさなければね」
「わーい」「ギュインギュインギュイン」
「えっ?」
「私も行くです」「ズドドドドドト」
「は?」
「待ってください〜」「ズバッズバッ」
「ファ⁈もうあいつら一人一人でいいんじゃね?」
そりゃそうだろう、農家の娘だったやつ、下級貴族生まれで、ああいう口調だが、本来なら豪快な性格なやつ、戦う商人ともいわれる青年、それはそれは今までに多くの魔物を狩ってきたのだろう、おそらくレベル23ぐらいはあるはずだ。この悪役令嬢と違い。
「はぁ〜、待ってよお〜独断行動しないでください〜」「ゴオオオオオオオオオ」
まあ、魔法を組み合わせるのは得意そうだが
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「すみません、ついついはしゃいで」
「あんた『ジーニアス』だろしっかり守護しろ、そしてフラン、あんた『パラディン』だろ盾を勇者を守る為に使え」
「すみませんです」
「そしてスズ、あんた一人で突っ走らない」
「ごめんなさい」
「まあ、ここら辺は雑魚だから大丈夫だけども、魔王大陸に行ってからは大変だからね」
「「「はーい」」」
「大丈夫かこいつら」
まあ大丈夫だろう、なんせ強すぎるチーター達なのだから