転生した!
異世界、それは剣と魔法の世界
ここはそんな、不思議な世界のとある国
グランド王国のにあるとある貴族の屋敷の一角の部屋、その中のベッドの上に彼女はただずんでいた。名前はラナ=アムスティス。この国のNo.5ぐらいの位の貴族アムスティス家の令嬢だ。
「ハアハア、今のは?」
彼女はちょとした悪夢を見たようだ、いや夢というにはいささかリアルすぎる。
「これは、誰かの記憶⁈」
「どうかされましたかラナ様」
「いいや、ありがとう」
「えっ」
「あっ、引っ込んでてマリアス‼︎」
「かしこまりましたお嬢様、用がある時はこの呼び鈴を鳴らしてください」
そういうとメイドのマリアスは部屋から出ていった
「いや、これは私の前世、ここじゃないどこか、地球という星?世界?の女子高生?ふむふむ、なるほど」
どうやら前世の記憶をすべて取り戻したようだ。
「やったー。異世界だあー。憧れだったんだあー」
目がキラキラ輝いている、そりゃそうだ誰しもが憧れる剣と魔法の世界、ましてや彼女は大のラノベオタクなのだ。
「やったね〜剣と魔法の異世界だよー、
はっ、私の立場はどうなってたっけ?うむむうむむうむむむむ」
相変わらず独り言が多い、彼女は自分がオタクであること公言したぐらいなのだが
「やっべ、やっば、私悪役令嬢じゃん」
それもそのはず、なにせ彼女が通うグランド王国国立学校の生徒なのだが、日々貴族の令嬢の取り巻きたちとともに平民クラスの子からカツアゲをし、魔法を使って花瓶を割りそれを平民クラスの子になすりつけるなどなど、ありとあらゆる悪行をして来たのが、このラナ嬢である。
「やったね、バッドエンドしか見えないよ」