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プロローグ
ここはとある田舎の住宅地、ブロック塀に囲まれ蛍光灯が煌々と深い闇を照らしている
目の前に通り魔がいる。
なぜ分かるのかって?
もちろん目の前で殺された人がいるからだ。
中年の夫婦と恐らくその娘が血を流して倒れている。すでに虫の息だ。
「ははは、あははは、君も一緒になりなよオォ」
狂ってる、
「あはははあはははあはははあははは」
奴はサバイバルナイフを振り回しながら私に迫ってきた。
私は動けない、なぜなぜなぜなぜ動いてよねえ、逃げなきゃ、来ちゃう、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い、
誰が助けて