表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本業勇者、副業魔王  作者: 犬好きの高校生
一章
1/17

プロローグ

暖かな目で見てもらえれば幸いです。

永山薫、ちょっとオタクな大学生。

ラノベやらアニメやらに影響されて、「異世界召喚」なるものに憧れを持っていた彼は、実際に起きるわけはないと考えながらも、どこかで期待していた。

それが、期待とは全く違う結果になることも知らずに。


―――――――――――――――――


休日は、大抵の人にとって一番心が満たされる日だろう。オレ、永山薫もその1人だ。

オレはいつも、休日を録画がしているアニメを見るために使う。大抵は外に出ずに一日中家だ。外に出て遊ぼうにも、遊ぶ友達もいないし。一人で遊ぶとか虚しいことするなら、オレは家にいたい。

なのに、この日に限ってコンビニに行くために家を出た。昼飯を食べようと思ったら、冷蔵庫に何もなかったからだ。くたびれたサンダルを履き、玄関を出て古いエレベーターに乗る。ガコン、と頼りない音とともにエレベーターが動き始める。オレが住んでるのは3階だから、エレベーターでは直ぐに一階に着くはずだったのだが、


「あれ?おかしいな。」


エレベーターの表示は一階に着いた。なのにドアが開かない。


「はぁ、まじかよ。ついてねーな。」


エレベーターが故障したんだろう。なにせ結構古かったしな。この機会に是非新しくしてほしい。とりあえず、エレベーターにある電話マークのボタンを押す。


「まさか、人生でこれを押す日が来るとはな。あれ?もしもーし、聞こえますかー?」


少し待って見たが返事はない。これは本格的にヤバめのやつではないだろうか。


「おいおい、どうすんだよこれ…」


とにかく、他のひとがこのことに気づいてくれるまで待つしかないか。そう思い、座り込もうとした時エレベーターが大きく揺れた。思わず尻餅をつく。


「うおぁ!」


ここ一階だろ、なんで揺れんだよ!心の中でそんな悪態をついていると、揺れは直ぐに止んだ。


「なんだったんだ今の…うおぁ!」


落ち着いたのも束の間、今度は床が光り始めた。

床が光ってる?もう意味がわからない。それと眩しい!今ならム○カの気持ちが分かるくらいに眩しい。


「何なんだよ⁉︎」


とにかく立ち上がろうと壁に手をつこうとしたが、それは叶わなかった。そこで初めて自分に起きていることに気づく。右手の指先が光る粒子のようになって消え始めていたのだ。ハハッ、もう乾いた笑いしか出てこないねこれ。

しかも、その変化は右手だけじゃなく、全身で起きていた。オレの身体のそこかしこから、光の粒子が立ち昇っている。あ、これ周りから見たら結構綺麗かも。

なんて、下らないことを考えている間にも消失?分解?は進み、オレは意識を手放した。


――――――――――――――――――


『肉体ノ分解カンリョウ、再構築ニ移行シマス。』 


この不思議な声誰だ…

分解?再構築?何を言ってるんだ。

まあいいや、ものすごい眠いし。


『希望ニソッタ肉体ニ構築シマス。希望ヲ仰ッテ下サイ。』


希望?なんだそりゃ。

オレは今寝たいんだよ。

なんでもいいから寝かせてくれ。


『ナンデモ……此方ニ一任、デ宜シイノデスネ?』


ああもう、なんでもいいって言ってるじゃん。

そっちで勝手にしてくれ。オレは寝る。


『誘導スル必要ワ無イヨウデスネ。デシタラ、魔王二致シマス。他ニ希望アリマセンカ?』


だから勝手にやってくれって言ってんだろ。オレは寝るの!


『承認シマシタ。オプションハ此方デ厳選シ、付与サセテモライマス。コレヨリ再構築ヲ開始シマス。』


はいはい、どうぞ。

…ん?待って。それはまさかオレの身体の話してる?


『………』


待って、お願い返事して!

すみません話を聞かなかったオレが悪かったです。

認めますから、返事プリーズ!


『…再構築カンリョウ。意識ノリンクニ移行』


ちょ、待って待って!

リンクって何⁈何と繋がるの?


『以降、此方ヨリ貴方ヘ干渉スルコトハ原則アリマセン。ソレデハ…』


そんな、せめて身体の説明だけでも!

うわっ、なんか意識が朦朧と……


そして、オレはもう一度意識を手放した。



なるべく早く更新していこうと思っています。これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ