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喪女から産まれた喪女太郎  作者: 星ナルコ
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八宝菜の滝

母さんの煩悩によって産まれた島「俺が島」に来て、一週間が過ぎようとしています。


煩悩の世界には、母さんの好物の八宝菜が滝となって流れる「八宝菜の滝」があります。

僕は、よくここで八宝菜を食べに行きます。


たまに、この滝で修行しようとする男がいます。しかし、八宝菜のあんかけのドロドロ感がモッタリネッチャリしすぎて大変です。


滝に打たれようものなら、ゾンビのような感じになってしまうのです。


しかも、結構熱いので火傷しそうになる男も沢山います。


ここに来る男たちは、みんな母さんが好きだった男、忘れられない男の化身です。


僕は思うのです。

母さんが好きになった男たちって。

もしかして、みんなアホばっかりなんじゃないかって。


「うるぁぁぁ!こんなもんで、ビビってんじゃねーぞっ!マジビビってんじゃねーぞっ!ハッ!集中!集中!」


この声は、一ノ瀬隼人君・・。

たしか、「吉備団子 仁」で店員として働いてたハズ。


今度は、坊主になって出家し坊さんになろうとしてるみたいです。何故か、体も鍛えているせいかムキムキです。


昔は、色白美少年系だったのに徐々にワイルド系の雰囲気にシフトチェンジしたようです。


「嫁と、子供の為に!ラブアンドピースっ!

イャッホー!」


と、叫んで八宝菜の滝に打たれる一ノ瀬君。いつの間にか、結婚して子供もいたのですね。


母さんは、結婚して子供出来たような男には全く興味ないハズなのに。どうして、一ノ瀬君は再び母さんの煩悩の世界に登場してきたのでしょうか。


もしかしたら、母さんの心の中に男性を見る目というものが少しずつ変わってきているのかもしれません。


家族を大事に思う男性を見て、憧れを抱けるようになってきたのならば。


もしかしたら、母さんの本当の幸せは・・。

すぐそこまで来ているのかもしれません・・。

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