喪女太郎誕生
昔々。
ある所に、お父さんとお母さんがいました。
お父さんは、ボッタクリBARへ。
お母さんは、パチンコへ。
二人は、SEXレスでしたが。
お父さんが、お母さんにスリスリ寄ってくるそうで。
仕方なくお答えしていたお母さん・・。
そうして、喪女は産まれました。
喪女は、腐女子だったので。
漫画や小説ばかり読んでは妄想にふけっていました。
現実の出会いに関しては、
イケメンを見つけりゃ、恋をして。
だけど、全く相手にされません。
そりゃーそうですよ。
だって、イケメンには美女がつきものです。
喪女は、決してブスではないのですが。
中途半端といいますか・・
つまり何処にでもいそうな顔でした。
中途半端な美人ほど、
売れ残るとはご存知でしょうか?
飛び切りの美女は、いい男がゲットする。
ブサイクな女は、「ああ、私ブスだからしょうがないか」と言って諦める。
そうなんです!
中途半端な美人は、下手にプライドがあるだけの拗らせ女子率が高いのです。
つまり!
お高くとまってるくせに、お前らが求めるスペックからは需要の無い女達!
そして、ちょっと自分よりハイスペ男子見つけたら簡単に股を開く女達!
・・あっ、すみません。
少し口が過ぎました・・。
言い過ぎましたね・・。
そうなんです・・。
喪女も、そんな拗らせ売れ残り勘違い女子の一人だったのです・・。
やがて、喪女は現実逃避するようになりました。
いい男がナカナカいないからと現実の婚活を諦め、イケメンフィギュアスケーターの羽仁ユズオ君にハマってしまいます。
羽仁君のファンになった喪女は、
やがて毎日羽仁君の事ばかり考えては
現実の婚活の方が、全く進まなくなってしまったのです。
やがて、喪女は想像妊娠で羽仁君の子供を身籠ってしまいました。
想像妊娠なのに、陣痛が来て子供が産まれるという奇跡を起こしたのです。
喪女の両親は「おまえっ!誰に、やり捨てされたんだ!」と、叱責されました。
お願いです。
この子は、私の煩悩によって産まれた子です。どうか、子供に罪はありません。
この子を、責めないでください・・。
私は、子供に「喪女太郎」と名前をつけることにしました。
喪女太郎は、見た目は羽仁ユズオにソックリのイケメンですが。
運動神経は、喪女に似てしまい何をやってもダメでした。
やがて、喪女はまた婚活をサボるようになりました。
喪女太郎は、「かあさん、このままでいいよかい?」と心配しました。
「えー。だってー。めんどくさいんだもーん。じゃー、あんた私の代わりに探して来てよー。」
と言って、ポテトチップスをポリポリ食べてはTVを見ています。
喪女の将来を心配した喪女太郎は、
愛するかあさんために・・。
喪女の旦那を探す旅に出る事に決めたのです。
喪女は「俺が!俺が!」男が大好きです。
僕は、何度も辞めた方がいいよ。
優しい人が、かあさんには一番だよと言いました。
愛される方が、女は幸せなんですよと・・。
でも、かあさんは「えー、だってー。つまんないじゃーん。優しいだけの男なんてぇー。」と言います。
あの人。
ほんと、結婚する気あるのかなと思います・・。
僕は、喪女の好きそうな男が生息する島に行くことを決意しました。
その島は「俺が!俺が!」と、自己主張の強い男が集まる「俺が島」という島でした。
こうして、僕は俺が島への旅にでる事を決意したのです・・。