ズキズキ痛む、頬と胸 ー失恋の詩ー
土曜日の午後 親知らずを抜いた
いつもならあなたに会っていた時間
だけど私は親知らずを抜いたんだ
土曜日の午後 いつもあなたに会っていた時間
だけどぽっかり空いた時間
歯医者さんは開いていた
診察台に横になる
キュキュキュキュキュと器具の音
時計の針は チクタクチクタク
やけにうるさく聞こえてて
私の胸は チクチク チクチク 痛かった
なかなか抜けない親知らず
なかなか消えない恋心
私の頬が 胸が ズキズキ ズキズキ痛み出す
痛いよ 痛いよ
本当はあなたと一緒に 居たいよ
なかなか抜けない親知らず
ガンガン割って やっと抜けた
私のハートもギザギザ模様
あなたへの気持ちは まだ消えない
最後に痛み止めが処方された
ねぇ 失恋の痛み止めはないのかな
ズキズキ ズキズキ
今日はやけに痛むんだ
ねぇ 今夜は このまま
泣いてもいいかな
親知らずが 人知れず
……痛むんだ
-Fin-
読んでくださりありがとうございました。
今回は、切ない失恋の詩。
昔書いたものを再校正しました(^^)
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ー心花ー