73 第2回と言えば?
「ま、確かにいつもよりは、楽な依頼だな。」
ラッシャーさんは言う。
「でしょでしょ?」
そんな訳で、ラッシャーさんはその日からカレー店の増築を始めてくれ、住宅地Bの建設も始まった。
次の日。
俺は朝ご飯のナポリタンを食べると、カイとユーラさんを呼んだ。
「なんですか、都長?」
「何かご用ですかな?」
「あぁ!
すっかり忘れてたけど、半年に一度のバーベキュー大会してないじゃないか?
第2回バーベキュー大会だよ!
今日やろうぜ!」
俺は言う。
「えぇ!?
今日ですか!?」
「それはまた急ですねぇ。」
2人とも言う。
「思いついたが吉日とかなんとか言うんだよ。
ゴーレム達にバーベキューコンロを設置させればすぐじゃんか!
Earthに来てるお客さんも招いてさ!
派手にやろうぜ!
エブリファームで四角スイカが余ってて困ってるって言ってたから、スイカ割りもしよう!」
俺は言う。
「分かりましたよ。
全く人使いが荒いんだから!」
カイがぶつくさ文句を言いながらもスイカの手配をしに行った。
「じゃ、私は屋台の手配をしますかな。」
ユーラさん。
「おぉ、ありがたい!
よろしくお願いしますね!」
そして、俺もエブリファーム区に向かい、牛肉や豚肉鶏肉や野菜、貝類などを集めて、各地区に分配することにした。
「都長ー!
今日お祭りなんですってねー!」
ターナが言う。
「おぅ!
ターナも種研究ガーデンなんてやめて騒ぐぞ!」
俺は答える。
そして、バーベキューはゴーレムが鳴らすポップな音楽にのり、賑やかに始まった。
俺は、屋台の焼きそばを食べ、焼きとうもろこしを食べ、そして、溶けないアイスクリームをまた屋台で買った。
それからは、みんなとバーベキューを楽しみ、牛肉にかぶりついた。
スイカ割では、ゴーレムを直撃してしまったが、ゴーレムは丈夫なので大丈夫だった。
セスが四角スイカをきれいに半分に割ると、みんなから歓声が上がった。
そして、シャロン達が切り分けたスイカをみんなで食べて、その日の賑やかなバーベキュー大会は終わったのだった。
そうして、1か月後、カレー店はリニューアルオープンし、2か月後には住宅地Bが出来上がった。
もちろん、どちらにもお客さんや入居者が殺到した。
入居者は厳選な審査の上抽選という形になった。
そして、その日はアイリーさんとネックスとの飲み会の日だった。
俺は業務をサッと終わらせると、着替えてイライザの街の居酒屋に向かった。
今日は俺が一番手のようだ。
俺はワインを頼むと、チーズささみを頼んで一人ゆっくりと飲んでいた。
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