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71 困り果てた従業員

次の日、相変わらずゴーレム達が畑を耕し、種を蒔き、水をあげ、収穫したナスやきゅうりを拭いている。


人間に劣らず、中々の仕事っぷりだ。


そんな事をのんきに考えていたら、エブリファームで働いてい従業員達から、クレームの声が上がった。


「俺たちはどうすれば良いんですか!?」


「ゴーレム優先なのっ!?」


「働き場所がないなんて!」


従業員達は次々に不満を口にする。


「まーまー!

落ち着いてくれよ!


とりあえず、君たちの給与は保証するし!

今新しい店を建てるつもりだから、ちょっとだけ他の店舗を手伝ってまっててくれ!

俺を信じて、頼むよ!」


俺は言う。


なんとか、みんなを宥めて、俺は豚の角煮と酒を持って、ラッシャーさんの元へ馬を飛ばした。


「おぅ!エイト!


次は何建てるんだ?」 


俺は豚の角煮と酒をさっと渡した。


そして、言った。


「観客席付きのバトル場と、販売店舗を至急作って下さい。

バトル場はチケット売り場も付けてくださいね。」


「はぁ…

しかし、販売所と言ったって、何を販売するかによるしなぁ…」


「…ゴーレムですよ。」


「ゴーレムぅ!?

ゴーレム販売所なんて、王都リナナにしか無いぞ!?」


「俺の都市にはあるんですよ。

とにかくよろしく頼みましたよ!」


俺はそう言ってEarthにとんぼ返りする。


エブリファームの従業員達は、それぞれの店舗で一応は働いているようだ。

















そして、1か月半後。


ゴーレムバトル賭博場と、ゴーレム販売所が出来た。


ゴーレムには、一つだけスイッチが付いており、それをオフにすると完全に動きを停止した。

つまり、スイッチオフの状態で売る事もできるという訳だ。


プレイ西区のゴーレムバトル賭博場とメニーストア区のゴーレム販売所には、エブリファームの従業員達を多く採用した。


その頃には、風属性のゴーレムや炎属性のゴーレム、槍を持ったメタルゴーレムなど、様々なゴーレムが開発されており、ゴーレムバトル賭博場は大いに盛り上がるはずだ。


いつの時代もギャンブルにハマる人は多い。


そして、2つが開店すると、ゴーレム販売所には老若男女が、ゴーレムバトル賭博場には主に男性が押し寄せた。


ゴーレムを掃除ロボとして使いたい主婦や、買い物の重い荷物を持ってほしい老人、ダンジョンに連れて行きたい冒険者など、ゴーレムを買い求める人々はとても多かった。


ゴーレムバトル賭博場では、歓声と罵声が上がり、こちらも大いに儲かった。


こうして、ゴーレムは大活躍したのだった。


メタルゴーレムや虹色ゴーレムはギルメン達と一緒に街の警備もしてくれた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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