66 働き過ぎ注意
しかし、地獄かと思われた作業は、ネオンレインボーの作物で魔力を上げ続けた為、結構あっという間に終わった。
1週間後には、ショッピング東区とプレイ西区が出来上がった。
そして、1か月後にはラッシャーさんによって、武器屋と保育園が完成した。
武器屋には、ギルメン達や冒険者達の長蛇の列が出来、保育園もすぐに一杯になった。
むしろ、保育園などは足りて無い感じだった。
幼稚園の建設をしたら…
きっとウケるんじゃないかな…?
そんな事を思いながら、その日は種研究ガーデンに顔を出した。
「よっ、ターナ!
頑張ってるか!?」
「頑張ってますよー!
都長!
変な種が出来始めたんですー!」
「へー?
どれどれ?」
見ると、そこには、確かにヘンテコリンな種があった。
「これは…
盾の種…か…!?」
そう、それは盾型の種だったのだ。
「植えてみましょー!」
ターナが言い、それもそうだな、と俺は盾の種を植えた。
すると、ブルーに金色の縁取りの、まさしく盾が出来上がったのだ!
「エブリファームに盾地区を作ろう!」
俺は早速、エブリファーム区の区長のセスに話に行った。
「盾?
まぁ、まだ畑余ってるからいいけどさ…
何でもできるんだな、お前の能力…」
セスが言うので、「何でもじゃ無いよ。」と謙遜してみたけど、この勢いじゃ何でも出来そうだ。
そして、エブリファーム区に防具区の畑が出来上がった。
という訳で、区長会議を開くまでもなく、防具屋を建てなければならなくなった。
どうせだから、幼稚園と防具屋を建ててもらおう。
俺はベーコンチーズピザと酒を持ってラッシャーさん宅へ向かった。
「お♪
今日のつまみは何かな?♪♪♪」
「今日はね、焼きたてのベーコンチーズピザですよー!」
「そりゃあ良い!
じゃなくて!
お前な、俺を過労死させる気か!
てゆーか、お前が先に過労死するぞ?」
「何言ってんですか?
お互いまだ若いんだから、大丈夫ですよ!
という訳で幼稚園と防具屋を使ってください。」
俺は言う。
「防具屋はわかるが、幼稚園~?
何じゃそりゃ?」
「まぁ、保育園と似たような感じでつくってもらえばいいですよ。
似たようなもんだから。」
俺。
「ふぅーん。
ま、どっちも1か月はかかるだろな。」
「構いません!
じゃあ、俺はこの後も仕事があるんで!」
「絶対過労死するぞ、お前…」
「優先的に入院出来ますから、大丈夫ですよ!」
そして、ラッシャーさん宅を後にした。
Earthに戻ると、俺はカイを探した。
何せ300haもあるので、一苦労だが…
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