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42 当然の訪問者

ドーナツ片手にふらりとカレー店に入った。


「あれ、オーナー!

珍しいですねっ!」


ウェイトレスのミナが声をかける。


「あぁ…

今日は時間があったから、カレー店どうかな?と思って見に来たんだけど…

なんか、俺、お邪魔みたいだな…」


カレー店はお客さんで一杯で、新メニュー・カレーピザのキャンペーン中のようだった。


見に来るまでも無かったか…


「んー、今ちょっと忙しいですねっ…」


「いや、いいんだ。

商売繁盛で。」


俺は言い、カレー店を後にしてチョコレート店に向かった。

しかし、こちらもホワイトチョコレートの売り出し中で店内はお客でごった返している。


「ちょっと退いてくださーい!

あ、オーナー!?」


販売員のスイリーがチョコレートの包みを入れた紙袋を6袋ほど下げて走っていく。


どうやら、俺はここでもお邪魔のようだ…
















それから、バレエ劇場や宿屋、ホテル、病院に顔を出したが、どこも忙しそうで俺は蚊帳の外だった…


うーーーん、俺の存在って一体…?


俺は少しだけ凹んで、屋敷に帰って行った。


しかし、都長としての仕事は山積みのようで、屋敷に戻ったら承認待ちの書類の山をカイが俺の書斎に運んできた。


やっぱり忙しいんかーい!


俺は1人で突っ込みを入れながら、その山の書類を片付けていった。


そんなこんなでその日も終わり、また明日からいつも通りの日々が始まると思っていた。


しかし…
















次の日。


「誰か見たこと無い人が屋敷の玄関に立っていますぅ!」


シャロンがそう言うので、俺はリアーナとカイを連れて玄関に向かった。


すると、そこには赤髪の青年が確かに立っていた。

そして、この街では見たことが無い顔だった。


「あのぉ…

どちら様で…?」


俺は言う。


「最強の農業都市とか聞いてた割にはセキュリティはずさんそのものだな。

塀は立派だが、門は開きっぱなしで、門番も雇っていない。」 


そいつはいきなりEarthのダメ出しをし始めた。

しかし、確かにそれは俺もそろそろなんとかしないといけないと思っていた点だった。


「なんだよ!

いきなり来て!

一体あんた誰なんだ!?」


俺は言う。


「俺は新都市"フリーダム"の都長、ネックス=メイレスだ。」


ネックスは言った。


「フリーダム…!?

あの新聞に載ってた!?


だけど、その都長が何で俺の街に…」


俺。


「はっきり言うと、目障りなんだよ。

あんたが何図鑑を持ってるかは分からない…

だけど、最強の都市は二つも要らないだろう。


俺の都市と勝負しろよ。」


ネックスは言う。


「勝負ったって、どうやって…」


「見たところあんたの街はまだ発展途上のようだ。

半年…待ってやる…


その間に都市を完成させろ。


そして、お互いの都市から最強の戦士を出し、戦うんだ。

そうだな、5回戦でケリをつけよう。」


ネックスは言い、踵を返す。


「待てよ!

俺はうんとは言ってないぞ!」


俺はネックスの後ろ姿に向かって言う。


「じゃあ、全面戦争を仕掛けるまでだ。」


そして、ネックスは本当に去っていった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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