36 休み♪
そうして、アイリーさんが去った後、宿屋だけでは回らなくなったので、ホテルと病院を建てる事にした。
大工のラッシャーさんは弟子を増員して、フル稼働して2つの建物を建ててくれた。
ウォータールナキュアオールの薬がある病院は、瞬く間に噂になり色々な病の人が訪れて、皆回復していった。
ホテルは和食レストランを入れて、より料理本格的にしたのと、もちろん、売りのエステルームも完備した。
それから、スイートルームを最上階の5階に2部屋作ったが、それが王侯貴族には当たりだったらしい。
その日、俺はダウンしていた。
何でかって?
忙しいんだよ!怒
どこがスローライフだ!
何がほのぼのだ!
そんなもん、犬にでも食わせとけ!
俺はその日は休むと決めた。
何もせずに昼までベッドでグースカ寝て、パジャマでリビングに行くと、シャロンに何か作ってくれ、と言った。
「エイトさん、今日お休みですかぁ…?」
シャロンが不思議そうに尋ねる。
「そうそ♪
休み休み!」
俺は適当に嘘をつくと、シャロンは一応納得したようで、サンドイッチと牛乳を出してくれた。
さぁ、食べよう!
とした時、般若の顔をしたカイが入ってきた!
「お、おぅ、カイ!
お前もサンドイッチ食べる!?」
「サンドイッチ食べてる場合じゃありませんよ!
今日は王都リナナから王女エシャロット様が病院にお越しになっているんですよ?
それを…!
都長が居ないんじゃ、話になりませんよ!」
カイは鬼の形相で言う。
「王女エシャロット様は確か結核だろぉ?
そんなもん、ハイパーポーションで治るじゃんか!
俺が居なくったって…」
俺はサンドイッチに手を伸ばす。
「そう言う問題じゃ、ありません!!!」
カイはサンドイッチを取り上げて、シャロンに渡した。
鬼め…!
「とにかく、顔洗って着替えて来てください!!!」
という訳で俺はカイに引きずられるように、着替えて顔を洗った。
はぁ…(;´д`)
休み貰えずか…
俺は病院の特別室に向かった。
「失礼します。
Earthの都長エイトでございます。」
「お入りになって。」
中から凛とした少女の声が聞こえた。
「失礼します。」
再度言い、病室に入った。
「あなたがエイトさんね。
わたくしはアイラッシュ国の第2王女、エシャロットです。」
エシャロット様はおっしゃる。
「はい、結核で我が病院を選んで下さったとか…
光栄でございます。
が…」
「何か疑問がありまして?」
「いえ、結核ならば、魔法治療が出来る医者でも治せるのではないかと…?」
俺は言ってみる。
王女ともなれば、そんな医者の5人や6人は抱えているはずだが…
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