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真相〜明かされる過去と消された真実~  作者: ヤナギ / Yanagi
第4章 「内通者と警視庁」

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第4話 「内通者の正体」

渡部が警視総監を辞任する少し前に渡部派に内通者がいた。


その内通者は五十嵐琢磨の家を訪ねていた。



そして内通者と相まみえる五十嵐たち。


内通者の正体と最後とは・・・。

渡部が辞任を発表する少し前に遡る。


警視庁内部ではまだ内部告発のことを知らない警察官が多くいた。


そんな中、内通者が姿を現して琢磨と岩瀬に接近してきていた。



「お久しぶりです。岩瀬さん。」



「お前は、やはり生きていたのか?出山。」



五十嵐琢磨の家に押しかけてきたのは行方不明で死亡したともいわれていた出山だった。


出山は家の中に入るや否や五十嵐琢磨に質問してきた。


琢磨はいきなりの質問にすごく焦りの表情が顔から滲み出ていた。



「琢磨君だったっけ?」



「はい。なんでしょうか?いきなり。」



「この計画に本当に参加するのだね?」



「岩瀬さんにはすでに話してある通り参加します。」



「ならいいのだが、父親の件はすまなかった、助けられなくて。」



出山の最後の言葉に思わず涙を見せる琢磨。その涙は悲しみから出たものだった。



「泣いていいんだよ。私の元部下たちがすまないことをした。


 心から謝罪する。本当にすまなかった。」



「いえいえ。ぐすん。ひっく。あいつらは必ず報復します。」



「そういうと思ってよ。もうすでにある場所に監禁してある。」



「出山さん。こちらこそありがとうございます。」



「あとは琢磨君の隙にしていいから、もちろんどんな結末であれ


 私と協力者が後の処理はすべてするから安心してこの場所に行ってきなさい。」



出山は琢磨にあの2人を監禁している場所のメモを渡すと岩瀬のもとへと行き、


一方の琢磨はというとすぐにメモを受け取ると家の外に止めてあった車で


その場所へと車のエンジンをすぐにかけ、猛スピードで行ってしまった。



「岩瀬さん。私にできることは何でしょうか?」



出山は岩瀬のもとへ行き、これからの指示を仰いでいたがなかなか


考えがまとまらいのか少し沈黙の時間がその空間に静かに流れていた。


そして、30秒という短くて長い時間が流れた時彼の口から計画の変更と


流れが吐き出されたのであった。



「すまない、いろいろ考えていてね。大幅に変更しよう。」


「はい。」



「まず、琢磨君の母親が持っていたこのUSBの中身なのだが、


 この家の中にあるプリンターですべて紙にしてそれを私の知り合いの週刊誌に


 ファックスで送り、内部告発として全面的に拡散してもらう。」



「まさか、そこまでするのですか?」



「あぁ。そのまさかだよ。そこまでしないと奴は倒せない。」



「次はどうするのですか?」



「その前に君に協力してもらいたいことがある。」



岩瀬は出山に対して協力を要請してきて、彼は「もちろんです。」と一言で了承した。



「警視総監室に行きたい。」



出山は岩瀬の衝撃の一言に少し驚いていたが、その返事は今一つだった。


なぜなら、警視総監室は厳重に警備されており中に入れるのは許可を得た者のみ。


そんな警視総監室に入るわけなので出山もすぐにその答えには返事ができないでいた。



「出山君。頼むよ。」



岩瀬は出山に対して頭を90度下げてお願いをすると「わかった。なんとかします。」


かなり難しいことにそのお願いを聞き入れたのであった。



「どうやって警視総監室に入るのだね?」



「それはですね、まず私が単独で渡部警視総監にアポを取ります。」



「ほうほう。」



岩瀬は出山のその大胆な発言に思わず食い入るように話を聞いていた。



「そして、私に用事があると言って日時指定の日を開けておいてもらいます。」



「なるほど。」



「はい。その日はすべての警備を解いてもらい岩瀬さんと琢磨君が裏口から中に


 潜入してもらいそのまま警視総監室へ出向いてもらいそこからは・・・。


 というのが私が出して結論です。」



「さすがだね。頭の切れ味は一味違うね。」



「いえいえ。ほめてもらうなんて滅相もございません。」



「それで行こうか。」



「はい。」



内通者が出山とわかってるのは岩瀬と五十嵐のみ。


実は彼があの事件の後姿を消したのは岩瀬の計算だった。


あの場でそのまま姿を消さないでいると渡部の指示によって


岩瀬と五十嵐琢磨が消されてしまうのを恐れたためしばらく


警視庁公安部、それも岩瀬しか知らない隠し施設にいたのだ。


そして、計画を五十嵐たちに話した今このタイミングで出てきたのだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「出山くん。今までどこにいたんだ?」



警視総監室の中に入った出山は渡部に会うと心配された。


当の昔から渡部派の人間ではなく五十嵐たちに恩があるため、


その言葉に何の感情もない出山は「はい。ちょっと。」と感情が一切こもってない


ただの空元気の返事を返す佐久間に渡部は何の不振がる様子もなく


「それはよかった、話というのは何だね?」


些細な変化に気づかないことに安心した出山は提案することに。



「渡部警視総監。私の出向について今度お話をしたいのですが、」



渡部は彼の出向の答えを聞いたとたんに顔が満面の笑みで満たされ


今にもとんでもない人事をする予感がした出山だったが。



「それなんだがね。来週あたりにでも


 私と君と警視庁人事部長の3人でと言いたいのだが、


 人事部長がちょうどその日は空いてないので2人きりで処遇は決めよう。


 それでもいいかい?」



(一瞬、人事部長もいるのかと思った、焦った計画が台無しになるところだった。)



心の中でそうつぶやくと、「はい、その日程で大丈夫です。」



今度は逆に出山のほうが満面の笑みで返事を返す。


そして、2人はなにもおかしくないのにしばらく笑っていて


その声は警視総監室の外にも聞こえるような笑い声であった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2025年 11月1日付 


出山 慶三 石川県捜査一課長 から 警視庁公安部長 に異動・出向



なお、岩瀬現公安部長は解任とし、その後任に就任するものとする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

内通者は五十嵐たちの敵ではなく味方であった。


その正体は出山という五十嵐敦史と激戦をした現役警察官であった。


そして、警察内部が今大きく変わろうとしてた。

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