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真相〜明かされる過去と消された真実~  作者: ヤナギ / Yanagi
第3章 「消された真実」

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16/25

第6話 「2021年ー④ー」

五十嵐典子は岩瀬に事の顛末を話すのだが、彼が必死に説得をして


彼女も五十嵐敦史同様に「生きてほしい。」とつたえるのだが・・・・・・。

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五十嵐典子と岩瀬真一との会話


「今、渡部警視総監と公安部全員に追われている。」




「ほんとですか?状況はどんな感じですか?」



岩瀬真一は五十嵐典子のその言葉に動揺し返す言葉が見当たらない様子で話を聞いていた。



「はい。それでいずれ息子の五十嵐琢磨にも追手が来ますので手助けをしていただきたく・・・。」



「それは構わないのだが、きみはどうするのだ?」



「私の運命は決まっています。なのでUSBは息子の自宅の隠し部屋に隠してあります。


 彼らはそれが世の中に出るのを恐れていて私を確実に消します。」



「なるほど。そうだったのか。」



岩瀬は事の顛末をすべて理解し話を静かに聞いていた。そして、次に衝撃の言葉を返す。



「私は、君の夫で琢磨君の父親でもある敦史さんの行方を知っています。


 だから、まだあきらめずに死なないでこちらに帰ってきてください。」




「え。いまなんとおっしゃいましたか?」



「ですから、敦史さんは生きています。彼がこのことを知ったら悲しみます。


 だから、生きて琢磨君ともう一度戦ってください。」



「それは叶えられません。後は頼みます。」



「典子さん。お願いで…」



岩瀬の最後の一言を言い終える前に電話を切り車を走らせる五十嵐典子。



岩瀬真一と五十嵐典子との会話はここで終わる。

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「見つけました。」



無線で聞いていた渡部が追っていた運転手の声に反応する。



「そうか。すぐに前後をふさいで待機しろ。」



「了解。」



その頃、一方の五十嵐典子はというと岩瀬との電話のあと優雅に逃げていたが、


ふとバックミラーを確認すると奴らが追ってきていたため、少し速度を上げることに。



「さすがにゆっくりしすぎたか。このまま逃げ続けるのもなぁ・・・。」


心の声:(まぁここまで来れるわけがあの車にあるわけでもあるまい。)



しかし、その数分後五十嵐典子は自分を過信したことをひどく後悔することになる。




典子の車は時速120キロで走行しており、到底奴らが追いつけるわけもなかったのだが、


渡部は最後の策を張り、五十嵐典子を抹殺しようと画策していた。



典子が走っているとまたカーブがあり、それを抜けるとすぐになぜか車4台が


車線すべてを封鎖しており、逃げることができなくなっていた。



「そうか。さすがに頭を使ったか。渡部め。」



「もはやここまでだな。というわけがなかろうて。」



典子は運転技術をフル活用しすぐに方向転換し来た道を逆走し始めた。


それを見ていた4台の車に乗っていた男たちは思わず「嘘だろ。やばすぎる。」と


本音が漏れていた。



「さて、勝負を仕掛けるのならあの・死のカーブ・一択だな。」



典子はこの戦いに勝ち目を見いだせないことを悟ったのか最後の勝負をこの死のカーブにて


決着をつけるつもりでいた。そして、案の定奴らと渡部一派は典子が着いてしばらくして


到着しておりそこでの直接対決になると思われたのだが、


五十嵐典子はとんでもないことを最後に仕掛けることに。




「やはりここまで追ってきましたか。渡部警視総監。」




「さすが公安部随一のドライブテクニシャンだ。


 だが、その名も今日ここで終わる。さようなら。」



渡部の別れのセリフの後、典子は車に乗り込み勢いよくニュートラルの状態で


アクセルを吹かして車をドライブギアに入れたと思ったが、


ハンドルを180度逆に回し回転し始めた。


砂埃が辺りを舞う中、車を崖のほうへ向けそのまま突っ切っていた。


「やめろ~。」渡部のその一言にも目もくれず、返事一つ返すことなく


五十嵐典子が乗った車はそのまま崖下へと転落して行った。




五十嵐典子が車ごと転落する前に車のドアを素早く開きそのまますぐ横に飛び込んでいて


慌てて受け身をとるが頭を強打、それに加えて腹部に木の枝が刺さり重傷で間もなく死亡。



「岩瀬君、琢磨のこと後は頼みましたよ。」



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2021年10月26日  五十嵐典子 享年50歳。


死陀羅峠の通称、死のカーブにて死亡。 



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五十嵐典子の過去編 全4話 終了。


次話から本編に戻ります。

五十嵐典子の死を聞いた息子の五十嵐琢磨と彼女?の水野沙羅。


そして、着々と限界が見え始めている父親の五十嵐敦史。


ここからさらに衝撃の展開が待ち受けていた。

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