第3話 「2021年ー①ー」
ー4年前(2021年)東京ー
「五十嵐副公安部長。お疲れ様です。」
「渡部警視総監。お疲れ様です。今日はどういったご用件でしょうか?」
公安部の一室にある五十嵐典子が座っているところに現れる(当時)渡部警視総監。
まさか、渡部が現れる様子も微塵も思っていなかったのでとっさの出来事に
典子は過去のあの出来事がフラッシュバックする。
しかし、そんなことを言っていては部下たちに示しがつかないので
一切の感情を押し殺し作り笑いで対応する。
「まあまあ。そんなかしこまらずに座りたまえ五十嵐公安部長代理。」
「ところで、今、公安部で手が空いている人数は何人いる?」
渡部はなぜかいきなり典子に向かって公安部で今すぐ派遣できる人数を聞いてくる。
「だいたいでいいのでしたら、ざっと15名ほどでしょうか。」
典子はとっさの判断で状況を理解し緊急のことだと悟ったので正確な人数を渡部に伝える。
「なるほど。その人数と君でやってほしいことがある。」
「やってほしいこととおっしゃいますと?」
「それはだね・・・。
民革党で現内閣官房長官の城澤さんから急務で頼まれた案件が
昨日に警視総監に封筒が届いてその場で確認したら
とんでもない内容で公安部を知り尽くしている君に任せようという話になって
今現在に至るという話なんだよ。」
「わかりました。その話お引き受けしましょう。すぐに向かいます。」
「それなんだが、すでに警視総監には話をつけてあって、それに
君にこの封筒の中に入っていた中身をコピーしたものを渡すから
今からお願いしたい。」
「わかりました。」
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約1カ月前から渡部(当時警視総監)は五十嵐典子(当時公安部長代理)に
東京の郊外にある場所で違法な危険度ラック及び武器の密売と
犯罪組織と販社が手を組んで暴動を起こそうとしているのを耳にしていたことを
公安部長(当時五十嵐敦史)不在は仕事が多忙で任せられないらしく、
仕方なく典子に回ってきた様子だ。
しかし、そんな昔のことは渡部は気にもしていないだろうと思い話すのをあきらめる。
「五十嵐公安部長代理。お疲れ様です。」
「お疲れ。急いで準備してくれ。」
「一体全体、どういった理由でそうなったんでしょうか?」
「あとで現地着いたら話すよ。とりあえず準備してくれ。」
「わかりました。」
五十嵐公安部長代理は集められた人員全員に指示と飛ばすのであった。




