第2話 「攻防と崩壊」
地下の隠し通路付近まで逃げてきた敦史とそれを追って格闘する3人の男。
敦史はなんとか死んだ上村の分まで奮戦する姿がそこにあった。
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隠れ家 地下通路付近
「それで、この道はどこまで続いているのですか?」
琢磨が岩瀬に聞くと、岩瀬は敦史か渡されたメモを見せる。
メモに書かれていたのは地下通路から脱出用のところまで書かれた地図だった。
水野は琢磨と敦史にこれから先どうなるかを改めて聞いていた。
「琢磨と岩瀬さん、これから先ってどうなるんですか?」
琢磨はこれから先のことは見えないようにふるまっていたが、岩瀬は違った。
「そうだね。とりあえず琢磨君の家に戻るのも俺の家に戻るのも危険だから
公安が所有する施設にでも行こうかな。そこで敦史さんと合流する手はずではある。
この地図のほかにもう一枚の紙が入っていてそこのそう書かれていたのだよ。」
水野は「そうなんですね、ありがとうございます。」と岩瀬にお礼を言うと足を前へと進める。
岩瀬は運転手の上村と敦史のことが心配で頭から離れないでいたのだが、
特に琢磨にはこれ以上心配させないように2人にはその感情を押し殺して接していた。
「もうすぐで出口が見えるから、またそこから先のことは出てから話すよ。」
「わかりました。」琢磨と水野は元気な声で返事をすると出口へと向かっていくのであった。
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隠れ家 隠し通路入口の近くにて
敦史はなんとか隠し通路付近に辿り着いたのだが、2~3人の追手がつけてきていた。
その2~3人というのは渡部が招集した10人の中でも選りすぐりの超武闘派警察官で
この相手に敦史はかなりの苦戦を強いられていた。
「さあ、上村も死んだことだしおとなしく捕まってくれないか?」
男の1人で出山が敦史に問いかけるが、「嫌です。絶対に捕まりません。」と拒否する。
敦史は残り2~3人相手にすでに満身創痍で体が思うように動くはずがないが、
何とか息子たちのために気合で立っていた。それに、
敦史はもう50代半ばというのに化け物じみた体力と格闘スキルで戦っていた。
「この家は残りの部下たちが調べているけどもちろん出てくるよね?」
「なにが?」敦史はとぼけた様子で出山に聞き返す。出山は激怒してかなりの力で蹴りを入れる。
その蹴りが彼の腹のど真ん中に入り、「痛ってぇなぁ。」敦史はその場に倒れこむ。
その様子を見た残りの2人の部下が敦史に殴りかかろうとしていた次の瞬間。
「バンッ。」またしても拳銃の音が家全体にこだまする。
左足から出血する敦史とそこにはしびれを切らして激怒して手に拳銃を持った部下の姿があった。
敦史は左足からの出血を確認すると止血しようと経とうとするのだが・・・・・・・。
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隠れ家 地下通路出口付近
「ここが出口だ。」
出口の扉を開けると古びた家の地下通路とつながっていてそこに出た3人。
早速岩瀬は今後の流れを話す前に敦史からここに出る前にもらったメールを2人に話すことに。
ーメールの内容ー
「岩瀬さんへ。
もしもの緊急時の時は琢磨に母の死の真相について僕が調べたことを送るので
彼女(のちの妻で形だけ結婚している)の水野さんにも話しておいてください。」
「それじゃあ話すけど覚悟はできてる?琢磨君と水野さん。」
「はい!」覚悟を決めた2人の声には重く深みのある返事が岩瀬には聞こえた。
「2021年。今から約4年も前のこと、五十嵐典子は彼らに殺された。
ある事件の単独捜査中に××というところで・・・・・・。」
左足を打たれた敦史。激痛に耐え戦おうとするのだが・・・・・・。
敦史が最後の勝負に今出ようとしていた。
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