目次 次へ 1/10 君の世界。 暗く厚い曇り空と冷えたアスファルトの間で 歩幅狭く狭く歩く私に 「ついてこい」と君が言う 「私の小さな世界を見せてやる」と君が言う 古びた車と湿ったブロック壁の間で 隠れるようにくつろいでいた君は 返事を待たずに歩きだす ゆっくりと 「こないの?」と君が言う 「おいてくよ?」と君が言う 時々振り返りながら うん 少しだけついていこうかな 少しだけ君の世界を見てみたい なんでかな あんなに真ん中が重かったのに 君と散歩してるだけで少しマシだね