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自分のきもちを知っているのは 自分だけ  作者: ステスタ
一話 それぞれのきもち
4/4

再婚願望

 「ふふーん♪」


 鼻歌を歌いながら、私は料理作っていた。

 今日の料理メニューは肉じゃがで、少し多めに作っている。

 

 「・・・うん。美味しい!」


 味見をして、上手く出来たのを確信したら、タッパーに肉じゃがを詰める。

 今、タッパーに入れたのは、後日食べるよう用ではない。持って帰ってもらう用で

ある。

 

 病気で夫に先立たれ、娘と二人暮らし。

 もう結婚するつもりはなかった。のだが、同じ境遇である人にで会い、再び結婚したいと思った。


 「茉奈ちゃん」

 

 娘の部屋に行くと、娘とその友達である、茉奈ちゃんがノートを開いて勉強をしていた。


 「ちょっと、勝手に扉を開けないでよ」


 「あっ。ごめん。ノックするの忘れてた」


 思春期真っ只中の娘は気難しいと感じつつも要件を済ます為に、話をする。


 「茉奈ちゃん。肉じゃがをちょっと多めに作っちゃったから、持って帰って欲しいの。帰りに出すから、声をかけてね。・・・それと、この前のカレーどうだった?」


 「はい。すいません。ありがとうございます。カレー、とても美味しかったです。父も喜んでました」


 「そ、そう。喜んでもらえたなら、うれしい」


 やった。

 喜んでくれていたんだ。と内心喜んでいると娘に「母さん。今、勉強中なんだど」と言われてしまった。


 「ごめんなさい。それじゃあ。二人とも勉強頑張って」

 

 気分よく娘の部屋を後にした。

    *   *    *    *

 「母さん。絶対に茉奈の父さんの事、好きだよね」


 「・・・実はさ、父さんもかなり、気があると思うだよ」


 「えっ。そうなの」

 

 「うん」


 「両想いって。きゃー!」

 

 話が盛り上がった。


 「実はさ。好きな人が出来たの」


 「えっ。誰?」

 

 「私。小川先生の事が好き」


 「馬鹿じゃないの」

   *   *   *   *

 私が、邪魔をしたせいで、勉強会から一変、恋バナへと変わってしまっているなどつゆ知らずに、インターホンが鳴ったので玄関へと向かった。

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