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自分のきもちを知っているのは 自分だけ  作者: ステスタ
一話 それぞれのきもち
3/4

恋する先生

 ・・・今日も来てしまった。

 いや、今日こそは。だ!

 

 スーツにしわがないことを確認して、ビシッとネクタイを締める。

 緊張で震える手を抑えつつインターホンを押した。

 ピンポーンっと音がなると『はーい。今、行きます』と言われ、少しすると玄関の扉が開いた。


 「菅野かんのさん。こんにちわ」


 「あれ?小川先生。どうしたんですか?」


 「また実家から野菜を沢山送って貰ったのでおすそ分けに」


 そう言って、持ってきた野菜の入った袋を差し出した。


 「ありがとうございます。うちとしては頂けてうれしいのですが。・・・その、大丈夫なんですか?ここ最近、貰ってばかりで。せっかく、ご実家の方が小川先生に、と思って送っているのでは?」

 

 野菜の入った袋を受け取りつつも、申し訳なさそうにする菅野さん。


 「大丈夫です。独り身の私には多過ぎる量の物を送って来るので。それに、お恥ずかしい話、料理はからっきしでありまして、野菜などはサラダにして消費するしか出来ないんですよ」

 

 「そうなんですか。でしたら、今度、晩御飯ご一緒しますか?」

 

 「いいですか?!是非、お願いします」


 最高だ。

 まさか、菅野さんの手料理をご馳走してもらえる約束が出来るなんて。

 菅野さんに会うの為の口実に、と毎回スーパーで野菜を買って来ていたのが功を奏した。

 

 「はい。また、お誘いしますね。今日は、ちょっと準備していなかったもので、コーヒーぐらいなら出せますが」


 「コーヒーお願いしてもいいでしょうか?・・・実は、ちょっと期待しておりました。菅野さんの入れるコーヒー、とてもおいしいので病みつきになっておりまして」


 「まぁ。小川先生にそう言っていただけるなんて嬉しいです。今からコーヒー淹れますので、中で待ってもらってもいいですか?」


 「はい。お邪魔します」


 リビングに通されて、菅野さんがコーヒーを淹れてくるのを待っていた。すると、菅野さんの娘である、輪花さんが来た。


 「輪花さん。お邪魔してるよ」


 軽く挨拶をした。

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