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自分のきもちを知っているのは 自分だけ  作者: ステスタ
一話 それぞれのきもち
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親友⇒恋人関係になりたい

 「私。小川先生の事が好き」


 「馬鹿じゃないの」


 冷静に言葉を返す裏腹。私の内心は、すごく。ものすごーく焦っていた。

 が片思いした相手が先生。だからという訳ではない。

 輪花に好きな人が出来たという事実に焦っていた。

 

 輪花の事が好き。

 

 この自分の気持ちに気付いたのは小学生高学年の時である。

 気付いてからは毎年、バレンタインにチョコを渡したり、クリスマスに一緒に出掛けないかと誘って遊びに行ったりと、色々しているのに。

 どうして、私の想いに気づく事はなく。ただ、相談に乗ってくれるからや、何度も視線が合うだけで好かれているのだと思えるのか。

 私だって、輪花の相談を何度も聞いてるし、授業中、後ろから輪花の事をずっと見てるのに。


 ・・・私自身、分かっている。

 言葉にしないと伝わらない事があると。

 ましてや、私と輪花は女同士という訳もあり、私の気持ちに気付いてくれる可能性は低い。

 

 「なんとね。週一で私の家に来るんだ」


 はい?

 言葉の意味が一瞬、理解出来なかった。

 どうして、一生徒である輪花の家に先生が週一で、来ているのか。

 さっきまで、小川先生が緩奈と両想いなのは、緩奈の妄想だろという推測に可能性と言う文字が見えてしまった。

 

 ありえない。

 

 私が唖然としていると、緩奈の家に誰かが来た。


 「ちょっと、行ってくる」


 「えっ。どこに?」


 「リビング。そうだ。茉奈も一緒に来て」


 輪花に手を引かれて、リビングへ行くと。


 「輪花さん。お邪魔してるよ」


 小川先生が家に来ていた。

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