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火を見るより明らかな  作者: ルン
序章 水槽の脳
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水槽の脳

 世界とは、主観だ。

 僕達が見ているこの世界は、脳が電気信号によって創り出しているしているものにすぎない。

 僕達人間は、自分の主観という檻から出ることは出来ない。自分の認識から逃れることは出来ない。

 つまり、自分の認識に囚われている。

 記憶も記録も、その人が視る世界を構成するありとあらゆるモノは、その人の認識を通している。

 もし、その認識に誤りがあったとしても、決してその本人には気づけない。

 極端なことを言えば、世界が今この瞬間に出来たものだとしても、ありえないはずの過去を示す記憶と記録がありさえすれば、その人には遥か昔に出来たものだと認識されるだろう。

 僕達が視て、感じて、思い出しているもの。それは本当に、『本物』なのか?

 その答えは永遠に分からないままだ。

 ……仮に、今僕たちの脳が本当は水槽の中に入れられていて、電極によって信号だけを送られていたとしたら。

 それに気づくことは、きっと不可能なんだろう。


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