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人(と獣人)との接触


 「世界を旅すると言っても私完全にこの世界の地形覚えてるわけじゃないんだよね…」


 「ゲームで地図貰えるのは各地方のギルドだったかな?」


 「じゃあ適当に上から村でも探しましょうか!」


 ふっふっふ…もしかして私がただ地面を移動するだけと思ったかな?


 この世界が『神と君と人間と』で私のスキルに『飛行』があるのなら!飛ぶことが出来るのです!


 えい!えい!(その場でジャンプするだけ)



 「なんでじゃぁぁぁぁぁあ!」

 まぁなんとなく何でかは察してるけど…羽がないんだよねぇ…

 『浮遊』ならMPを消費して飛べるけど羽が必要な『飛行』になっちゃってるんだよね…。


『新コーナー!奔放教室の時間だよ!(スタジオは私の脳内でお送りします!)

 今回は『浮遊と飛行の違いについて説明しよう!』

 

さっき可愛い可愛い美鈴ちゃんが言った通り、

『浮遊』はMPを消費して浮かび上がるんだ!

『飛行』は羽が必要な代わりに何も消費せず飛べるんだ!それに筋力も鍛えられる!


今日の奔放教室はここまで!次はあるかないか分からないよ!じゃあね!』


 というかゲーム内の奔放なる囚人って私の鎧みたいな翼生えてたよね?あれどうやって生やすんだろ…?


 …『魔王具召喚』?


バキバキバキと音を立て翼が出来上がった


 「ぽいね…」


 「じゃ、行きますk」

???「うわぁぁぁぁあ!助けてくれぇぇぇぇえ!」


 「なんなのもう!無視してもいいけど気になる!」


 翼をはためかせて私は声の方へ『真理の瞳』を使い飛び立つ。


***


 3秒ほどでついた先には粗末な鉄剣を持った人間の山賊3人に襲われているチワワの獣人と馬車が居た

ミスズ「か、可愛い…」


獣人「ひっ!今度はなんなんだ!…あ、悪魔だ…もうおしまいだ!」


(可哀想に…こんなに脅えてしまって…)


山賊A「な、なんだてめぇ!ぶっ殺すぞ!」


山賊C「見下ろしやがって!ぶっ殺して肥溜めに捨ててやる!」


山賊B「いや、上玉だぜ?殺すより俺らが飼ってやるよ…それに希少な魔人族で更に角の生えた超希少種のようだぜ…へへへ…良い値で売れそうじゃねぇか…」


山賊A「そうか…さすが兄貴だ。悪の中の悪だぜ…」


 (何あの汚い格好の奴ら?何か言ってるけどこんな可愛いチワワちゃんを虐めやがって!動物愛護団体に訴えられろ外道!)


 (ここでチワワちゃんを助けたらもしかして感謝されて街に案内されたりするかも…ワンチャンだらけの楽園…そこにはなんとお礼の財宝が!フフ…)


山賊A「おい、お前大人しく降伏するなら命だけは助けてやってもいいぜ…」


 山賊は舌なめずりをし下卑た目でミスズに近づく


ミスズ「気持ち悪い…」


山賊A「あ?」


 山賊が口を開けた瞬間、ミスズは山賊の下がった顎に光速を超える速度でアッパーを繰り出す。


 山賊の頭が粉微塵になり山賊の首から上の部分はは、はるか上空へと飛ばされる。


 「きゃっ!気絶になる程度でやったと思ったのに……」


 力加減間違えた…もうコントロール出来てると思ったのになぁ…精進あるのみか…


 「できるだけ触れないように倒さないと…」

 「さっきの奴の血浴びちゃったし…」


 アニメであるあるのあの技出来るかな?


 試すために私は手を振り上げる。


 そして十分に力を貯めてから…


 手を全力で振り下げる!


 それと同時に風圧の刃が飛び立つ


 ちょうど縦に2分割するように山賊Cを切断する。


 「よし!行けた!」


 「次はお前だぁ!」


山賊B「ひっ!た、助けて…助けてくれ!金ならいくらでもやるから!命だけは!命だけは勘弁してくれ!」


山賊Bは土下座をし頼み込む


(へぇー…ゲームの世界にも土下座の文化あったのね…うーん、確かにお金は欲しいけどチワワちゃんの方が金持ちそうだしなぁ…それに…)


ミスズ「嫌よ、だって貴方よりチワワちゃんの方が可愛いじゃない。」


山賊B「あぁ…やだぁぁぁぁあ!助けて!助けてよぉ!」


山賊Bは逃げ出す。

しかし、ミスズから逃げられるはずもなく高速移動のように先回りされる。


ミスズ「ちょっと待って!お金は置いてって♡」


山賊B「あ、許して…頼む…頼むから…」

山賊は座り込み懐から銀貨と銅貨の数枚入った巾着袋を取り出して前に差し出しそれしか喋らなくなってしまう。


 (こんだけしか持ってないのに金ならいくらでもやるとか言ってたの?…はぁ〜……これは助けられないわ!)

ミスズ「ごめんね、それは無理!」


 先回りする前に拾っておいた山賊Cのショートソードで山賊Bの首を切り裂いた。


 魔王具召喚で鞘を作り収納してからワンちゃんのところへ戻る…魔王具召喚本当に便利だわ


ミスズ「ワンチャン!大丈夫?」


獣人「ひぃ!ごめんなさい!ごめんなさい!」


(泣き顔も可愛いなぁ!それより…)


 「え?」


獣人「へ?」


(…もしかして勘違いされてる?)


 「私は助けただけだよ!失礼しちゃう!」


獣人「え?本当ですか?…貴方様が…私のような存在を?」


 「うん!(ドヤァ!」


獣人「ありがとうございます!どんなお礼をしたら!」


ミスズ「あ!なら町に連れて行って欲しいな!」


獣人「わかりました!獣人の街へ連れていきます!あの…ですが人間の町はやめて置いた方がいいかと思われます……」


ミスズ「別に獣人の町でいいんだけど…どうして?」


獣人「えぇと…人間の街ではやっている宗教は人間以外の種族を魔王の手先と決めつけているのです…」


 私魔王の手先どころか魔王より圧倒的に強いんだけど…なんか申し訳ないな…


獣人「貴方様は魔人族の方ですよね?」


ミスズ「え?違うけど?」


獣人「ではやはりやめておいた方が……え?」


ミスズ「違うよ?」


獣人「冗談ですよね?」


ミスズ「悪魔族だよ!」


(確か奔放なる囚人は悪魔族だった気がする…うん?待てよ…確か悪魔族ってこの世界で最も恐れられている種族だったような…)


獣人「まさかぁ!私のような存在を助けてくれる悪魔なんていませんよ!冗談がお悪い!」


ミスズ「は、ははは…バレチャッタナー(棒)」


(あっぶねぇぇぇぇえ!バレたらまた振り出しに戻るところだった!)


獣人「ハッハッハ!さぁ馬車にお乗りになってください、残りの話は馬車でしましょう!」

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