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奔放なる囚人

〘奔放なる囚人〙とは


 1日に1度1ボスにつき1回行われるレイドの最上級のボスである。

 奔放なる囚人登場から4年。未だにクリア者は出ていない。


 体力は二京を超え(Lv400億の体力極振りプレイヤーの体力は20億)形態によって属性が変わるため1人での討伐は不可能。


 効果抜群以外の攻撃は受けつけずその攻撃を2倍のダメージにしたカウンターが全挑戦者の体力を消し飛ばす。


 戦闘中は数々のスキル(瞬間移動や浮遊など)を封じる波動を常に放ち形態が進化する事に使用不可なスキル(光、闇以外の第5魔法、飛行)が増える


 最強アイテムやスキルを使用した瞬間。攻撃不能な大気圏へと浮遊し即死攻撃『神堕とし』を放つ、『神堕とし』は馬に乗った状態で2時間かかる距離までの範囲を持つ、つまり回避不可


 有志により第6形態まであるという事が分かっているがそれ以上あるかは不明。


 歩く度に3万ダメージの衝撃波を放ち、対策していなければ地面が揺れまともに立つことすら出来なくなる。


 Lv1000以下のプレイヤーが居る場合は上述の即死攻撃を開戦と同時に放つ。


 最大参戦人数は5万人。推奨レベルは50万

 奔放なる囚人の倒したプレイヤーは同じ性能のゾンビとなり復活する。


 1秒に10万自動で回復するため、回復の対策をしなければ攻略は不可能


 そして何より恐ろしいのが奔放なる囚人に負けたプレイヤーはレベルを10万とスキルを10個奪われ、結果的に奔放なる囚人に挑むのは数ヶ月先になる。…これが私がふて寝した理由だ。


 例の最強スキル『聖具召喚』『魔法封じ』『勇者化』を使えば即死攻撃『神堕とし』を使う癖に奔放なる囚人は体力4割(6形態)を切るとその最強スキルの完全上位互換である『魔王具浄化』『能力奪取』『星辰の震え』を使う。



 これらの能力がある事から奔放なる囚人は「このゲーム唯一のクソ要素」、「理不尽」、「クソゲー」と呼ばれる。

 それでもコイツを倒したら何が手に入るのだろうか…と思ったそういう私のようなプレイヤーが挑み続け心を粉々に粉砕されている。


 そんな化け物に私はなったのだ…なんかちっちゃいが大体120cmぐらいじゃないのか?今の私。


 だが地面をえぐり飛ばしたりしたのを見てわかるように性能は変わってないようだ…。


 あれ?もしかしてこれこの世界で無双できるのでは?…顔も元の私ほどではないけどかなりの美人だし?


「ふ、ふふ…ひゃっほぉぉぉぉぉお!」

ズンズンチャガッチャ!ポウ!( ゜∀゜)


…おっとつい興奮してしまった。にしてもこの力凄くない?

 あとこの世界がゲームの世界と一緒というのなら胸に手を当て目を瞑ればメニューを開けるはず…


真っ暗闇に青白い光が『ようこそ』 と映し出され光がステータスを象る


あ、懐かしい!1番初めのメニューを開いた時の演出だ!

***

寿 美鈴(奔放なる囚人)

Lv1

HP

2京/2京

MP

∞/∞

スキル

『鎖の無き再生力』『暴動』『飛行』『腐り落ちし鎖』『自由たる象徴』『鼓動せし衣』『衰えぬ波動』『神堕とし』『慈悲』『魔王具浄化』『能力奪取』『星辰の震え』『巨大化』『神化』『使徒召喚』『魔王具召喚』『不死』『不老』『成長』

***


「…本当に?」

「これでLv1…?」


「ふ、ふふ…は、は…」


「アーハッハッハッハッハッハッハッ」


 凄い!凄いわ!最高じゃない!

 これで!これでLv1!?

ふ、ふふふ…


 アハハ…ハァ…

 「圧倒的すぎるわ!私!サイキョーーーーーーーーーーー!!!」


 歓喜の悲鳴が森に木霊する。

 森が揺れる。地表が剥がれる。湖が暴れ狂う。


 時期にその音はやみ、彼女は決めるだろう。この力でこの世界を旅をしよう。荒らしまくろう。邪魔する物は払い除けよう。


「私は最強なんだから…」

プロローグ終了です。ここから本格的に彼女の冒険が始まります

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