夜の女王の娘6 アダム独白
真相は、また棚上げです。
今更ですが、家庭教師の「喜多」は、あの「伊達政宗」の乳母の名前から取りました。
安易な命名です。
愛と、喜多は、第一社宅へ戻った。
入口で、秘書が、一階の大部屋にいくように言われた。
大部屋にポツンと置かれたテーブルを囲んで、CEOと、サクラママが椅子に座っていた。
愛と、喜多を見ると。
サクラママ「あなた、うちの娘を何処へやったんです」
喜多「桜様は、急きょ入院されました」
サクラママ「何処の病院なんです?」
喜多「言えません」
闇医者なので言えるわけがなかった。
喜多「あなたこそ、多感な年頃の娘に、心に深い傷を負わせるようなことを言いましたよね」
サクラママは、顔色が変わり黙ってしまった。
喜多「桜様本人は、直って退院したら家に帰ると言ってました。帰るのを信じて待ったらどうです?」
サクラママは、第一社宅を後にした。
CEO「桜ちゃんは、本当はどうなっている」
喜多「迷いの中、とてもつらい決断をしました。私は、どんなことをしてでも、とめるべきだったかもしれません」
CEOは、喜多から、一部始終を聞いた。
桜、退院?
アマ色の髪の看護師「お大事に」
重い足取りで家路へ。
そこへ。
桜の戸籍上の父親「桜」
帰ると決めたのだ逃げるわけにはいかない。
桜の戸籍上の父親「帰る前に話をしないか?」
そしてよったのは、あのカフェだった。
店長「いらっしゃいませ」
桜の戸籍上の父親「コーヒー」
桜「同じものを」
店長「かしこま」
桜「お父さん…」
桜は、戸籍上の父親には、手術のことを話した。
桜の戸籍上の父親は、号泣した。
店長「……日替わりブレンドコーヒーになります。クリームになります」
桜の戸籍上の父親「おまえは、そこまで絶望し、将来の全ての可能性を希望を諦めたのか」
桜「はい」
否定しなかった。
桜の戸籍上の父親「楓(桜の姉)は、利発で優しく、なにより私になついてくれた」
桜の戸籍上の父親「いつしか、私は、赦されるなら母さんと別れて、楓を奥さんにしたいと思うようになっていた」
桜の戸籍上の父親「楓は、あくまでも私を父親としてしたっていたに過ぎないのに、楓に輝く瞳で見つめられると、私は、引かれていった」
桜の戸籍上の父親「楓は、血をわけた娘。それは赦されないと自分を押さえてきた」
桜の戸籍上の父親「だが、許されるなら一生知りたくなかった現実を知ってしまった」
桜の戸籍上の父親「タガが外れたというより。全てが偽り、騙されていたんだ、楓も、お前も汚いものに見えてきた。二律背反な愛憎のなか、赦されないひどいことをしようとしてしまった」
桜の戸籍上の父親「憎みたければ、いくらでも憎んでくれ。楓のこと、桜のこと、この事は、一生この背中に十字架として背負う」
(仮)では、姉の名前は、「楓」だったんだけど、前話まで踏ん切りがつきませんでした。




