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前回までの話

Mr.NEWHalf エミ編最終話の再録です。

本編は、次話から始まります。

前書き

処女喪失してしまったんで、もうこれは無しと思いましたが、生まれてしまった「愛」が不憫なので時間が戻ります( =^ω^)


人口受精を甘受していたらと、その他別版です。


本文

目が覚めると、大病院の病室だった。

フランケン・シュタインが入ってきた。

ことの一部始終を説明された。

フランケン・シュタイン「君の体内には、CEOの娘の真優の子宮と卵巣がある。人口受精で真優の子供を産んでもらう」


ドナーは誰なのか? 偉業をなし得た博士か? 一流大学の学生か?

CEOは、自分の思い付きとはいえ、愛娘のが蹂躙されるのには抵抗があった。

人口受精に異論はなかった。


待ち受ける無情な運命よりも、ジエイ・カーンソンが、新社宅の建設を任せてもらう見返りに協力していたことが、何よりもショックだった。

本当の兄弟以上に思っていたジエイ・カーンソンが…。

あの当時、二人の弟にほとんど愛情など無かったが。


そして、いかにも冷徹な表情、冷徹な口っ調で

大病院の看護婦「人口受精のため、手術着に着替えていただきます」

数えきれないほど患者の死を前にしてきたせいか、感覚が全て麻痺しているようだ。

エミ「一人でできます」

大病院の看護婦は、エミが着ていたものを持っていく。


手術室へ。


フランケン・シュタイン「提供者(ドナー)は、誰だと思う?」

エミ「知りたくもないです」

フランケン・シュタイン「そうか、でも、言っちゃうよ。君から切除したのから取った。つまり、君の産むことになる子供は、君と、CEO令嬢との子供なんだよ。嫌かい?」

エミ「ベターです」

シュタイン「力をぬいて受け入れれば痛くないはずだよ」

冷たい器具が入っていった。

あっけなく終わった。


女子になることを望んだばかりに、かつての母と同じに…元から女子だった女にとってはどうなのか?


わからない


悪阻(つわり)

そして、胎動が始まる。

自分のお腹のなかに、別な命が存在しているなんて、あり得なかった。

それでも、半狂乱にならなかったのは、脳に女子の要素があったからか?


立ち上がって鏡を見る。

慈愛の夫人と同じ。


フランケン・シュタイン「ちょっとでも、変だと感じることは、遠慮なく言ってくれたまえ。双子というのは、予断をゆるさないのだ」


陣痛。

想像した以上に痛かった。

男には、耐えられない痛みだと言われている。

全てフランケン・シュタインの言うとうりにするしかなかった。


看護婦「母子ともに無事ですよ」

シュタインズクリニックの看護婦だった。

慣れた助手がいいと、つれてきたのだ。


一人目の男の子? は「愛」

二人目の女の子は「鈴」と名付けられた。


秘書「はい、CEO」

CEO「孫娘のほうは、この名前にすることにした。決めたつもりが、どうしても捨てがたい」

秘書「『勇子(ゆうこ)』様ですね。わかりました」


ここから聞いてない話を。

CEOの奥さんは、白人。

娘の真優は、母に似て、瞳は紫色。

勇子(鈴)の瞳も紫色。

だが、愛の瞳は、右目の瞳こそ紫色だが、左目の瞳は茶色だった。

フランケン・シュタイン「言いにくいことですが、愛様は、ISです。具体的には…」

医師として、保護者には、事実を話さなければならない。

CEOは、優しい悪魔。

愛を孫として受け入れた。


ジエイ・カーンソン・シニアの家。

ジエイ・カーンソンもいた。

ジエイ・カーンソン・シニア「なんと言われようと、私も、息子も、悪魔に魂を売ったと蔑さげすまれても文句を言えない罪を犯したんです」



イメージ

「もう神様の姿が見えない」



エミ祖母「そんなこと言わないで、会堂に顔だしてくださいよ。イエス様が死んでくださって、すべての罪はあがなわれたんですよ。洗礼で救われたんじゃないですか」

ジエイ・カーンソン・シニア「出て行けぇ」


CEOは、用無しになったエミの非合法的な始末を希望したが、

フランケン・シュタイン「失礼ですが、お孫さんに何が起きるかわかりませんよ。保険の意味で生かしておくべきです。それに医師として人殺しは、できかねます」

そして、エミは、このことを口外しない、監視をつけるということを条件に解放された。


ある日のこと。


パン屋のキッチンで、マスクをして。

エミ「コーロッケ、コーロッケ」

自分の焼いたコッペパンにコロッケをはさんでいた。

隣で先輩の尾村が自分の作ったチーズケーキを出荷用の箱に入れていた。

スマホの着信。

尾村「はい?」


尾村「副店長。すいません、早退します」

副店長「ちょっと」


副店長「エミちゃん」

エミ「はい」

副店長「あなた免許あるわよね?」

エミ「あの…路上教習マニュアル車だったんで」

副店長「店の車、マニュアル車なの」


エミ「基本に忠実。ファースト微速前進。セカンド。サード。信号が青になった直後の左折こそ車間距離を、ファースト微速」


ジエイ・カーンソン・シニア「少し休もう」

ウェイトレス「いらっしゃいませ」

ジエイ・カーンソン・シニア「はしたない。スカートが短すぎる」


エミ「あのー、チーズケーキをもってまいりました。あそこの冷蔵庫でいいんだよね」

ウェイトレス「そうだよ」

チーズケーキを冷蔵庫にいれ終ると。


エミ「カーンソンの、おじさん、おばさん、お久しぶりです」

身体は、すっかり女性化していたことに当惑したが、顔は、男子のときのままだった。

ジエイ・カーンソン母「元気そうね」

エミ「はい。それでは、仕事があるので」

ジエイ・カーンソン・シニア「ああ」


無事に店に戻って。

エミ「商品を乗せて走ると疲れる。帰りは楽だったけど」

副店長「帰ってそうそう悪いけど、コロッケコッペパンが、なぜか売れて、バターの分がなくなったんで、コッペパン今すぐ作って」

エミ「はい」


そして、焼き上がったコッペパンを冷まして、バターをはさみこんで、店にもっていった。

毎日コッペパンを作れるのが、こんなに幸せとは。

なぜか、ふと思った。

クロワッサンは、作って、お客様にだせなくてもいいと思った。


Mr.NEWHalf

エミ編

処女受胎


後書き

父親、ジエイ・カーンソン

母親、エミ

でなくなったんで、愛であって、愛でないんですがね。

CEOの血を引いた孫でなければ、誰も庇護してくれないんで。

TSで家庭崩壊は禁忌ですね。


あとクロワッサンは、『紅天女』( =^ω^)みたいなものですから、続編あったとしても、二度とお客様には出すことはないでしょう。

次話から続編本編に入ります。

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