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水流

作者: 黒鳥茜

かがり火すらもかしこみ消える時のいただき

寄り合う木々の古い破片を拾う時、

無音のただなる家々と分かった

どこで分かれた?

ただならぬ無に古い時をうしなう時、

遠くはぐれた山にある


事なる隠者を問わぬまま呑む森にも

慣れず杣道そまみちに住むただ無い者から歩みで問う、

わかれで分かった裂け目で

湧き出る雫の歌いは「この道を……」

して岩の忍びに雪さえ孵る

喪の水飲みから/呼び水で問う、

なぜ心では川にある?


高き光を照り返しては泥を呑む川の

たたえる時のいただき

昇る無なる響きに

この身の分け前いただく時、

もはや滅びて分かれ行くとも

わずか残った響きのわけ

「進むか戻るかこの道を」して――沈黙

ケモノで佇む時、

澪標みおつくしたる墓には参らず

近みにとどまりとどめ刺す

また進むも戻るもこの道のわかれと

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― 新着の感想 ―
[良い点] うつくしい水のような詩で、よかった。
2017/11/10 15:44 退会済み
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