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Primula  作者: 澄葉 照安登
第四章 溢れた思いが言葉に変わる
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それは、誰かの思い

 彼女はある人に恋をしていた。

 それは何年も前から変わらない、大きくなり続ける恋心だった。

 膨れ上がる思いはとどまることなく、年をまたいでも大きくなり続ける。そうして膨れ上がった思いは、やがて決壊してしまう。一度あふれ始めた思いはとどまるところを知らず、理性で押しとどめるにはあまりにも大きく強すぎる思いだった。

 本当は、口にすべきではない。彼女自身それを痛いほどに理解している。

 けれど、いい答えがもらえるかどうかは問題ではない。恋人になれるかどうかが問題ではない。そんなものは、小さな問題に過ぎなかった。

 恋人になれる確証があるから告白をするわけではない。

 恋人になれるかどうかはわからなくとも、自身の思いがあふれて止まらないから。言葉に変わってしまうから。だから伝えずにはいられないのだ。たとえそれが自身に傷を負わせるような結果になってしまっても、それでも彼女は自身の思いを止めることができない。

 自分の気持ちを誤魔化すことも隠すことも、もう手遅れだから。

 だから彼女は、愛しい人に思いを伝えるしかなかった。

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