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儀式
言い訳を言いかけ
ふと『キル』の顔を見る。
『何を言われても、絶対言いくるめられないから』
そう言った静かな『決意』と
僅かながらの涙が見えた。
【俺】(そうか。。。
心配してくれてるんだな。)
ふっと笑みが浮かぶ。
【俺】(パートナーか。。。)
「行くか?
ただ今回『キル』は見てるだけだぞ。」
『キル』の緊張が緩む気配がした。
こくん と頷かれた。
しばらく一緒に並んで歩き
魔方陣を設置する場所に着いた。
【俺】(さて、いよいよかな)
ところが、本に保存した術式をそのまま発動しようとしたが出来なかった。
印を結ぶ儀式みたいに魔法をそのまま再生とはいかないようだ。
【俺】(補助道具とか使用するからか?)
キルの父からのメモを参照し魔法陣を書く。その後楽器を置き、本から詠唱を再生した。
いよいよだな。。。