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家来
【ヒロ】「本当世話になった。来世があるか分からないが、もし生まれ変われたら、後の世で受けた義は返したいと思う。」
【俺】(輪廻転生か。こうしてみると昔の武士みたいな奴だな。)
「何を考えているのか分からんし、分かりたくもないが、伝言を預かっている。」
【ヒロ】「伝言?」
【俺】「そうだ。『新たな家を興すくらいの気概を持って生きよ。もし家を興せたら、その時は客人として家に迎えてやる。』と言う言葉と『俺の家来になるように』の二つだ。」
【ヒロ】「『まだ死ねぬ』と言う事か。。。
父上はまだ泥を啜っても生きよと。。。
貴方はそれで構わないのか?」
【俺】「あわせて領地を割譲された。
国境と辺境、二つに近いところだ。
『ヒロ』の助けなしじゃ、俺じゃ運営は無理だな。」
【ヒロ】「それが回答か?」
【俺】「そうだ。」
【ヒロ】「及ばずながら力を貸させて頂く。」
こうして、ヒロは俺の家来になった。