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ドラ⚪︎もん
【俺】(思惑通り立会いを許された。)
『本』をそっと取り出し右手に持つ。
【神官】「では『精霊おろし』の儀を執り行う。」
そう一番年長の神官が宣言した。
慌てて『複写保存』を唱えた。
床にチョークの様な物で紋様(魔法陣)が描かれ.その四隅に音を象徴するリュート、太鼓、笛、人が置かれた。呪文が唱えはじめると、それぞれの物が振動をはじめ、最後には浮き上がった。
そしてエンジ色の光が『セイ』を包みこむ。
【俺】(来たな,)
俺はここで『音精霊召喚』と術式に名前をつけ『終了』を宣言した。
本が微かに光ったがだれも注視してはいなかった。
【神官】「ほう、ドラとは凄い!。中々の器の持ち主じゃの」
【俺】(なんか『ドラ⚪︎もん』みたいな名前なんだな。。。。まあ無事に召喚出来たみたいだ。)